第12話:「安全対策と新技術!」
住民の不安を解消するため、空中商店街の安全対策が急務に!
「落下防止、耐震強化、火災対策…どうするんや!?」
頭を抱える松本たちの前に、またもや怪しい技術提供者が現れる!?
怪しくない、、
怪しくないよ。。。
本日もよろしくお願いいたします
住民の不安を解消せよ!
「ええか、空中商店街が存続するには、ワイらが『安全性をしっかり確保しとる』って証明せなあかんのや!」
松本太一は商店街の面々を集めて、緊急会議を開いた。
「住民会議では『試験的に存続』ってことになったけど、問題を解決できんかったら撤去になるんやぞ!」
「そらわかっとるけど、どうやって安全性を高めるんや?」
藤田親方が腕を組みながら渋い顔をする。
「とりあえず……『落下防止』『建築強度の確保』『火災対策』あたりが必要やろな。」
「うーん、それ全部やろうと思ったら、めっちゃ金かかるんちゃう?」
「せやけど、安全対策せんかったら、市から『やっぱり撤去や!』って言われるで!」
「くぅぅ……!」
松本たちは頭を抱えた。
そんな時――。
「その問題、ワタシの技術で解決できるかもね?」
突然、建築評論家マチコ・マルスカスが不敵な笑みを浮かべながら現れた。
「……え?どういうこと?」
「フフフ、実はワタシ……最新の建築技術に詳しいのよ!」
未来技術で安全対策!?
「実はね、ワタシの知り合いに“未来建築工学”の専門家がいるの!」
「未来建築工学!?」
松本が驚いた表情を浮かべる。
「そう!例えば、最新の衝撃吸収素材を使えば、落下防止対策はバッチリよ!」
「そ、そんなもんあるんか!?」
「あるわよ!しかも、この技術を使えば耐久性も高められるし、万が一の火災にも対応できる!」
「……ほな、それ使ったらええんちゃう?」
「フフフ、それが問題なのよ……技術を提供するには、ある条件があるの。」
「条件?」
「ワタシたちの企業が、この空中商店街の技術監修をすること!」
「えぇぇぇ!?企業が関わるんか!?」
松本は驚きを隠せなかった。
清水元太郎の怪しい技術
「フッ、それは興味深い話だな。」
再び現れた男がいた。
サングラスをかけた謎の未来人、清水元太郎である。
「お前、また来たんか!」
「フフフ……実は俺も、ちょっとした未来技術を持っている。」
「おいおい、また怪しいもん持ってきたんちゃうやろな?」
松本が疑いの目で睨む。
「フフ……これを見ろ。」
清水はポケットから奇妙なデバイスを取り出した。
*「AI建築監視システム」
「……なんやこれ?」
「このシステムを使えば、商店街の安全性を24時間監視できる。」
「おお!?それええやん!」
「たとえば、地震が来た時の揺れの強さを自動で計算して、『崩れる危険性』を知らせてくれる。」
「マジか!?そんなんあったら、市長も安心するんちゃうか?」
「そうさ。それに、不審者や事故が発生した場合も、すぐに警告を出す機能もある。」
「ええやん!それ使おう!」
「……ただし。」
「……また条件付きか!?」
清水はニヤリと笑った。
「この技術を導入するには……ワイの研究に協力してもらう必要がある。」
「研究……?」
「フフフ……それについては、また後で説明しよう。」
「……怪しすぎるやろ!!」
幽霊役人、お奉行様の判断!
「ふむ、ならば拙者も『江戸の技術』を提案しよう!」
突如として会議室に幽霊役人・お奉行様が現れた。
「お、お奉行様ぁぁぁ!?」
「拙者が江戸時代に取り締まっていた“火消しの術”を、この商店街にも導入する!」
「火消しの術……?」
「そうじゃ。江戸時代の火消しは、実は現代の消防技術の先駆けでもある!」
「え、ほんまか!?」
「例えば、建物の耐火性を高めるために、特殊な防火塗料を塗ることができる!」
「そんなもん、江戸時代にあったんか!?」
「ふふふ……拙者が生きていた時代には、すでに画期的な技術があったのじゃ。」
「それ、どこから仕入れるんや!?」
「ワシが現世に呼び戻した職人たちに依頼する。」
「いや、幽霊職人とかアカンやろ!!」
3つの安全対策、決定!
最終的に、以下の3つの方法で安全対策を進めることになった。
*「未来建築技術」を利用し、耐震・衝撃吸収・耐火性を強化!(提供:マチコの知人企業)
*「AI建築監視システム」を導入し、24時間商店街の安全を監視!(提供:清水元太郎)
*「江戸時代の火消し術」を活用し、火災リスクを減らす!(提供:お奉行様)
「……え、なんか未来と過去の技術がごっちゃになっとるんやけど!?」
松本は困惑しつつも、この計画で市長に納得してもらえることを祈るしかなかった。
次回予告:第13話「市長の視察と最終審査!」
安全対策計画が進む中、ついに市長が商店街の視察に訪れる!
「お前ら、ちゃんと安全対策進めとるんやろな?」
しかし、視察の最中にとんでもないハプニングが発生!?
「えっ!?屋根が揺れとる!?」
次回、商店街存続の命運を握る、市長の最終判断!!
「空中商店街の奇跡」、次回もお楽しみに!!