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空中商店街の奇跡  作者: クロクマせんぱい
10/26

第10話:「ゴミ問題と住民トラブル」

SNSでバズった空中商店街、観光客が押し寄せて大混雑!!

「オーマイゴッド!これこそ未来都市!」とマチコも大興奮!

しかし――その裏で、新たな問題が発生…!?


バズると問題も生まれるのね。。。


本日もよろしくお願いいたします

SNSバズりの代償!?空中商店街、大混雑!


「うわぁぁぁぁ!!なんやこの人の数!!」


松本太一は目を見開いた。

先日、SNSで世界中に拡散された「空中商店街」。

その影響で、今や商店街は大混雑!

観光客が次々とアーケードの上に押し寄せていた。


「オーマイゴッド!まさかこんなに早く人が集まるなんて!」


建築評論家のマチコ・マルスカスも驚いていた。


「これはもう、大阪の観光名所になるわね!」

「おぉぉ!!ワイら、ついに勝ったんか!?」


松本は興奮気味に拳を握る。

しかし――。


「オイ松本ォォォ!!!えらいことになっとるぞ!!!」


藤田親方の叫びが響いた。



ゴミ問題、勃発!!


「うわぁぁぁぁ!!なんやこのゴミの山は!!」


アーケードの上に設置された通路。

その隅に、大量のゴミが山積みになっていた。

ペットボトル、紙コップ、食べかけのたこ焼き……。


「なんやこれ!?こんなにゴミが出とるんか!!?」

「そらそうや!人が増えたんやから、ゴミもめっちゃ増えるに決まっとるやろ!!」


藤田親方が頭を抱える。


「しかも、ゴミ箱が足りへんから、みんな適当に捨てよるんや!!」

「マジかぁぁぁ!!」


松本は青ざめる。

観光客が増えたことで大きな問題が発生したのだ。


「このままやと、アーケードの上が不法投棄の温床になってまう!!」

「それはアカン!!どうにかせな!!」


しかし――。

その時、さらに最悪の問題が起こる。



住民トラブル、勃発!!


「ちょっと松本くん!!これはどういうことや!!」


商店街の老舗「田中呉服店」の田中婆さんが怒鳴り込んできた。


「なんやなんや!?どないしたんや!?」

「どないしたんやないわ!!最近、家の前がうるさくてかなわんのや!!」

「えぇ!?なんで!?」

「観光客が急に増えて、朝から晩までワイワイ騒ぎよるんや!!」

「そ、そら……観光地やからなぁ……?」

「それだけちゃうで!!夜中には酔っ払った連中がギャーギャー騒いでるんや!」

「うわぁぁぁ、それはアカン!!」


さらに、別の住人も怒鳴り込んでくる。


「松本くん!!商店街の上からポイ捨てされて、うちの店の前がゴミだらけや!!」

「ひぃぃぃぃ!!」


観光客が増えたことで、騒音・ゴミ問題・マナーの悪さが深刻化していたのだ!!


「これはヤバイでぇぇぇ!!」

「せっかくええ感じやったのに、このままやと商店街の人らに総スカンくらってまうで!!」



緊急対策会議!商店街を守れ!!


「どないしたらええんや……」


松本は頭を抱えながら商店街の仲間たちを集めた。


「このままやと、せっかく盛り上がってる空中商店街が地元の人たちに潰されるで!!」

「でも、どうしたらええんや?」


そこへ法律マニアの河合さちえがやってきた。


「フフ……こういう時こそ、ルールを作るのよ!」

「ルール?」

「そう。“空中商店街利用規則”を作って、正式にルール化するのよ!」

「なるほど!!」


さちえはスラスラとメモを取りながら提案する。


*ゴミ箱を増設し、分別を義務化

*警備員を配置し、騒音トラブルを防ぐ

*ポイ捨て禁止の注意喚起を徹底

*夜10時以降は観光客の立ち入りを制限


「これをルールとして決めて、商店街の掲示板に貼るのよ!」

「おおぉ!!そしたら、少しはマシになるかも!!」

「でもなぁ、ルールを作っても守らんやつは絶対おるで?」


藤田親方が不安そうに呟く。


「そんなん、守らせたらええやん!!」


突然、屋根の上から豪快な声が響いた。


「誰や!?」


松本が振り向くと――

そこには、幽霊役人・お奉行様がドヤ顔で立っていた。


「この問題、拙者が取り締まってやろう!!」

「えぇぇぇぇ!?幽霊が取り締まるんか!?」

「ふふふ……江戸時代の掟を知っておるか?」


お奉行様は扇子をバシンと閉じながら言い放つ。


「マナーを守らぬ者は、打ち首獄門じゃ!!」

「いや、それはアカン!!」

「では……『お白洲しらすシステム』を導入しよう!」

「お白洲システム?」

「違反者は、拙者が裁く!」

「えぇぇぇぇぇ!!?」



幽霊役人のパトロール開始!?


翌日――。


空中商店街に異変が起きた。


「ちょっとポイ捨てしただけなのに……」

「何やこのおっさん!!どっから湧いてきたんや!!」

「ひぃぃぃぃ!!お白洲に連れて行かれるぅぅ!!」


観光客たちが悲鳴を上げながら走り去っていた。

幽霊役人・お奉行様による、空中商店街の治安維持活動が始まったのだ。


「これはすごい!!一気に観光客のマナーが良くなっとる!!」


松本は目を輝かせる。


「ふふふ……江戸の掟は、現代にも通じるのじゃ!」


こうして、空中商店街は幽霊役人の監視下でルールを確立し、住民たちの反発を和らげることに成功した!



しかし――。

次なる問題が、もうすぐ商店街を襲おうとしていた。



次回予告:第11話「住民会議、大炎上!」

ゴミ問題・騒音問題を一時的に解決した松本たち!


しかし、住民たちの間では「そもそもこんな商店街、いるのか?」という議論が始まる!?


「やっぱり、空中商店街なんて危ないんちゃうか?」


「ワイらの暮らしに迷惑や!」


次回、住民会議が大炎上!?

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