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臆病者と王子様  作者: stella
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今日は、初めて自分の趣味であるコスプレを投稿する日だ。初めてのことで緊張しているが、これから新しい自分が生まれると思うとドキドキする。


早速アカウントを開く。そこにはプロフィール以外何も投稿されていない真っ白な画面がある。寂しいような気もするが、ここに生まれる新しい自分を想像するとなんとも言葉に表せないものを感じる。


プロフィールには、『はるき』と表示されているもちろんこれは本名ではない。瀬乃(せの)椿(つばき)これが本当の名前だ。


学校では、オタクな一面を出したりしていない。親友である吉野(よしの)奏人(かなと)がクラスで目立つ存在なため、一緒にいる椿もそう思われているのだ。だからといって自分からオタクであることを話すような真似はしない。今の自分の立場が1番やりやすいからだ。


そんなこんなでオタクを隠している椿だが、1人気になっている子がいる。その子は、常にマスクをしていて、あまり目立ちたくないという雰囲気を醸し出しているのだが、彼女が持つオーラは、隠すことができていない。


そんな彼女に好意を寄せている男は、数知れない。だが、奏人が何かというと彼女に関わっていこうとするために、誰もが諦めているのだ。奏人は、彼女を他の男に取られることは嫌なはずだが、椿だけには付いて来いという。それだけ自分を信用してくれているということだろう。


でも、奏人のような外見のいい男にあからさまな好意を寄せられてもなびいたりせず、どちらかというと逃げていこうとする彼女を見て興味をそそられた。だが、親友(奏人)から信用されている身としてそんな事は絶対にあってはならない。しかし、まさか自分が吉村(よしむら)冬花(とうか)の事を…。

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