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最終電車が通りすぎた後の無人駅。  作者: 若鷹トラッカー
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誰を選ぶ。

将くんの馬鹿。信じらんない。


タッタッタッタ………


あんなに言わんでもええやんか。


俺は矢沢 将27歳 職業大型トラックドライバー。妻と息子が1人

年の瀬に5つ下の妻の瞳と大喧嘩して家を飛び出した。

些細な事で喧嘩になり気がついたら飛びだして家の近所のいつも夜中ずっと明かりが着いてる無人駅の近くまで無我夢中で走ってきた。(あそこのベンチでタバコでも吸うか。)


ブーンブーン(スマホの着信のバイブ)

画面を見ると瞳 080-××××-×××× 名前と電話番号と息子と嫁の写真が当たり前のように画面一面に広がってた。


俺は横のボタンを押して電源を切った。


寒い冬の夜で楽しい正月を思い描いた矢先だったので泣けてきた。


いかんいかんこんな駅の近くで誰かに観られたら恥ずかしいな。


とりあえず改札機の無い裏のホームから駅に入り、連絡橋を歩きながら、缶コーヒーでも買おうと考えながら連絡橋を降りて、ベンチを通りすぎて自動販売機で缶コーヒーを買ってベンチに戻ると。


さっきは居なかったはずなのに、中年のスマートで紳士そうなおじさんが腰かけてた。(あちゃー先客がおらしたばいね。)

とりあえず俺は落ち着きたくて、離れたところに腰を降ろして、缶コーヒーを開けてタバコに火を着けた。


フゥー。(何でこんなことになったんやろ。)


あのーすみません。突然おじさんが話しかけてきた。


(しまった駅って確か禁煙ばいね。)

あっすみません休みたくてベンチに座ったんですが禁煙やったですね。表で吸ってきますけんすみません。


いや、それは構わないのですが。

(へっ?だったらなんで?)

奥さんと喧嘩したままで良いのでしょうか?


ん?なぜあなたがそんな事をご存知で?

私観てましたから。近くで。

(あちゃーご近所さんかい。)

それはお見苦しい所をお見せしました。落ち着いたら帰るのでご心配ありがとうございました。


いや、そうじゃなくて。今の奥さんで良いのですか?


はい?


少なからず貴方は今の奥さん以外にあと7人奥さん候補の方々がいらしたのですよ。


またまた?ご冗談を。そんなのデタラメでしょう。


いえ本当です。あなたが望むならその方々と合わせてあなたがどのような人生を送るかお見せ致しましょう。



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