青年期 十八歳の晩春 九〇
ライン三重帝国に同性同士における浴場で友好を図る文化はあるものの、異性間では成立していない。
風紀を正すため混浴が禁止されたとか、そもそも婦女が褥以外で肌を晒すのは云々といったものもあるが、まぁ概ね〝裸の付き合い〟は同性同士でという至極普通の流れによるものだ。
だから、複数の友人が湯船に浸かっている場面に同席するのは、何とも気恥ずかしいような気がした。
「あら、どうなさいましたの? お顔が少し赤いですけど」
「お風呂場だからね。普通に服を着ていると少し熱いのさ」
くすくすと笑うマルギットに余裕であると装っての軽口なんて通用しないだろうけど、格好だけでも保つのが男というものだ。
たとえ湯浴み着を着せられていて、完全な裸身を晒しておらずとも、相方の解いた濡れ髪姿というのは扇情的に過ぎる。
「前を開けてしまえばいいんじゃないかな……僕らの仲だ。誰も気にしないよ」
その隣に、同じく湯浴み着姿の我が友が寝そべっているとあればもうね。
アグリッピナ氏から報酬という名目の更なる案件を押しつけられた日から暫く。癒者から二人への見舞いが漸く許されたので、私は許可と同時に足を運んでいた。
恐らく臓器さえ再生させる高度な秘匿術式を二人に施すため、魔法の知識がある人間の目に晒したくなかったのだろう。本格的な施術中は二人とも麻酔で眠らされていたようだし、情報の秘匿は徹底されている。
下手に流出すれば医学的な優位性が揺らぐような代物なのだ。隠すのも無理はないと分かっていても、様子を直に見に来られないのにはヤキモキさせられた。
「遠慮なくそうさせてもらうよ。湿気が凄いね」
二人が寝そべっているのは治療用の薬湯が注がれた、棺桶を連想させる風呂桶。前世でも大きな温泉施設であれば設置されていたような、仰向けに寝転がって浸かれる浅くて大きな物だ。
然りとて、あまり良い気分ではない。浅い浴槽は本物の棺を連想させて、酷い光景を脳裏に作り上げたのだから。
もし、あと少し力が足りなかったらという想像。それは全員の足が今際の際から靴半分ほどはみ出る状態だったこともあって、嫌な鮮明さで浮かび上がる。
死化粧が施された友人達の顔など見たくもない。それが、寿命を使い果たした末、家族に囲まれた幸福な末期以外のものでも好ましいとは言えないのだから。
回復不能の失敗を想わせる中に揺蕩う二人の体には、欠けた部品は未だに接がれていないものの、面会が許されたということは急場は終わったということか。
傷口を塞ぐ呪符は、私が見たことのない別の呪符に変わっていた。何らかの術式を浸透させ、再接合施術を行うための下準備かもしれない。
「ああ、でも本当に良かったですわ」
「そうだね、おめでとう。僕らも心配していたのさ」
二人の目は、襟元を緩める左手……ではなく、体の右側に注がれていた。
「ありがとう。本当に繋がるなんて、魔法の深淵は真に測り知れないね」
繋げられた右腕と右足へと。袖と脚絆で隠した傷口を境界として、蓋をするように二重の刺青で術式陣を刻んだ二本の連れ合いは、長い家出を終えてしっかりと帰宅を果たしていたのだ。
これもつい一昨日終わったばかり。死んだ腕を無理矢理貼り付けたのではなく、血管に血は流れ肉に活力が漲り、骨は確実な安定を返してくれるので酷く安堵したものだ。
動かすことは疎か、未だ感覚は戻ってきておらず重い肉の棒きれをぶら下げているような感覚ではあるものの、微かに伝えてくる伝わる温度と滲み出す汗が〝生きている〟ことを教えてくれる。
復活には相当の苦労と、文字通り神経が軋むような苦行を必要とするそうだが、何れ確実に元と同じ動きを取り戻せると癒者からの折り紙付きだ。
ジークフリートも昨日には足がつながり、ヨルゴスは今日と明日に四肢の再生を受ける予定となっている。ただ、ヨルゴスは巨鬼という難しい構造と癒者としても扱った経験が少ない種族というだけあって、長丁場かつ大変な手術になるそうだが。
それでも全員の手足がくっついたのだから、大したものだ。記憶にはない一度目のそれと比べると――絶対嫌味にとられるだろうから口にはしないが――復調までの時間はかかるとしても、これほど嬉しいことはない。
前世では損傷の少ない鋭利な切断面でさえ、くっつくかつっくかないかは賭けになったそうだからね。術後に腕をガッチリ固定して何日も大人しくしておく必要がなく、血管がいつ詰まるかと指の色を戦々恐々と見つめなくて済むだけで魔法の素晴らしさを実感できる。
いや、ほんと、アグリッピナ氏の伝手が真っ当な癒者で良かった。
これが落日派とかなら、一体どんな面白おかしい改造が飛び出してくるか心配しなければならなかった。
少なくとも私は、自分の手足から杭打ち機とか擲弾発射筒がガチで飛び出すことに面白みを感じられない程度には正気だからな。完全な魔導式の義手や義足に置換せざるを得なかったならまだしも、生身をビックリドッキリメカに改造されては堪らん。
〝こんなこともあろうかと!!〟と勝手に仕掛けを仕込まれて、いざという時に発動されたら笑うに笑えない。
まぁ、両親から貰った手足を諦めねばならない状況だったなら、義手義足による治療案にも喜んで要望や改造案を出したが、純粋な生身が戻ってくることより喜ばしいこともあるまいて。
少なくとも、私は物理面だと捻りのない剣士なのだ。慣れない鋼の手足で重心や剣の握り心地が狂い、万全の状況に戻れないよりずっといいのだから。
「まだ重しをぶら下げてるような感じだけど……暑さを感じて汗も出るなら快調なんだろうね。剣を振り回すには時間がかかりそうだ」
「あら、早速心配ですの? 私なんて、貴方の二倍は繋げなくてはいけないのに」
不安にさせないでくださいまし、とクスクス笑うマルギットは、確かに右側の足全部なので単純に私の二倍を接がねばならない。些か発言が軽率すぎただろうか。
「僕だって魚の開きみたいになりかけたからね。知らなかったけど、臓物の怪我が大きいと性別の転換が起きないみたいだ。計算ならそろそろだったんだけど、気配がないのは肉体が無茶するなって休んでるからかなぁ」
重症度で言えばミカも大概……というより、致命傷という点では我々の誰よりも死に近かった。腹が掻っ捌かれた姿を想像すると、まるで我が身を裂かれたように痛む。
「そういえば、次はどちらの予定でして?」
「女性だよ。今より髪も少し伸びる。初めて会った時は男性だったから、見せてなかったかな」
「ええ。中性と男性でも結構変わった気がしますから、女性の顔も楽しみですわね。どんな感じになるんですの?」
「そうだね、髪が少し伸びて癖が弱くなって、顎の線も細くなるかな。あと、肩幅が縮んで腰も変わるから、服の調整が大変なんだ。だから、僕は普段着だと帯とかで色々絞めて陰影を調整できるようなのを着ているよ」
「やっぱり、ふっくらと女性的になるんですのね。うふふ、治った後が楽しみですわ」
……い、いや、それはさておき、何か二人とも凄く仲良くなってない?
「快気祝いはしてくれるんですわよね?」
「あ、ああ。元雇用主のご厚意で、治った後にここで一席設けてくださるらしい。ノルトシュタットやモッテンハイムに残った面々とは、戻って追々ということになるが……」
「なら、ゆっくりできそうですわね。折角の温泉なのですし、こんな出し殻になった気分ではなく、のんびり風景でも眺めながら浸かってみたいものですわ」
「そうだねぇ。貴族御用達ということもあれば、相当に風光明媚な所にあるんだろうから散歩の一つもしてみたいし。魔法のおかげで筋肉は萎えてないけれど、そろそろ歩くことを忘れてしまいそうだ」
朗らかに会話を交わす二人。仲が良いのは実に良いことだけれど、一体何があったんだ?
たしか、最初に引き合わせた時は笑顔が引き攣っていたじゃないか、我が元。マルギットから如何様な悪戯を受けたのかと心配していたのに、それがまぁ……。
いや、二人でずっと、この何もない浴槽に漬けられていたのだから、会話をして絆を育む時間は幾らでもあったろう。何よりも死線を共にしたのだから、余程馬が合わない限りは仲良くなるのが定番とは言える。
だとしても、ちょっと仲良くなりすぎてないかい? 私が疎外感を感じるくらいになんて。
「治ったら、三人で散歩でもしませんこと?」
「それは素敵だね。女性の二人歩きは危ないから、一足先に復調して同道してくる人がいると安心だ」
君らを強引に組み敷ける男が何処にいるんだね、という言葉はすんでの所で呑み込むことに成功した。どれだけ頼り甲斐があると分かっていても、二人とも妙齢の淑女なのだ。男として為すべき振るまいというものがあろう。
喩えナニカが起ころうと、相手の方が可哀想になる戦力の持ち主だったとしても。
ぱしゃりと風呂場に反響する水音に意識を取り戻すと、マルギットの左手が浴槽から出て私の手を取っていた。
細い指、長い間湯に浸かっているのに萎びることもなく、瑞々しいままの指先が確かめるように私の指に絡んでゆく。
籠もる力は繊細さに反して強く、形がない物を掴もうとしているかのよう。
いや、実際に確かめているのだろう。私がここにいることを。五体満足で存在していることを。
安心させられるだろうか。少しでも力になればと微笑んで、本当は動かない右腕を力場の〝手〟で無理矢理に持ち上げて相方の手を取った。
接がれたばかりの継ぎ目が、固まっていた関節が「おい馬鹿よせ」と訴えるような軋んだ感覚――痛みさえ鈍いのか――を返してくるが、格好を付けるのが先だから黙ってろと構わずに動かし続ける。
指を魔法の手で動かす感覚は恐ろしく不安定だが、<器用>判定のゴリ押しで自然な動きを装わせればマルギットの左手が力強く握ってきた。
不安なのだ、彼女も。魔法がどれだけ優れていると分かっていても、本当に自分を自分たらしめている一部が帰ってくるのか。
そして、元あった姿に戻れるのか。
私だってそうだった。手術の前夜には、今までアグリッピナ氏の伝手だから大丈夫だろうとのほほんとしていられたのが嘘のように怖く、癒者にねだって睡眠薬を処方して貰わねば眠ることすらできなかった。
いざ本番、となると心配が膨れ上がるものだ。それが杞憂だと分かっていても。大きな手術を経験してこなかった私――前世の病は進行が早かったので早々に緩和ケア行きだった――は、以前の両親に白内障くらいで心配するな、と言ったのが如何に考え無しだったかよく分かって後悔したとも。
顔どころか名前すら思い出せなくなった二人の失敗が少ない手術でさえそうなのだ。狩人が己の命に近しい手足、そして文字通りの生命維持に繋がる臓物を接合するとなったなら、感じる恐怖はそれ以上の物となろう。
だから私は格好を付けるのだ。私が大丈夫だったのだから、君達も心配ないと存在そのものによって言い聞かせるように。
無言での励ましには、また笑顔が返事として寄越された。いつもの笑顔だ。悪戯っぽく、自信たっぷりな犬歯を見せ付けるような笑顔。
変わらない姿に戻るため、変わらない笑顔を見せる。そんな心意気が滲むような笑顔に私も自然と表情が緩んだ。
不意に右手が引っ張られる。導かれるのは、呪符に覆われた傷口の先。
「……先に治った手だ。きっと御利益があるよ」
「ふふ、神威に唾を吐く魔法の所業で御利益というのも、なんだか語弊がありませんこと?」
「そりゃそうだ」
僧に聞かれたら唾の一つも吐かれそうな冗談を交わして笑い合っていると、ふと隣の浴槽からも水音がした。
連続した音は、足がもじもじと動かされて水面を叩く音。中が辛うじて透けて見える濃さの緑色をした湯の中からは、魅惑的に長い脚が伸びている。
「あら、ごめんなさいね、ミカ。折角だし、ミカも撫でて貰ったら如何? 御利益、があるそうですし」
「な、撫でるって……!? い、いや、僕のは胸からお腹だし……」
「でも、中性時だとなにも〝ない〟んでしょう? ねぇ、エーリヒ、貴方も友人がどれくらいの怪我を負ったか確かめておく必要があるんじゃなくって? その方が感謝も新たに友人付き合いを深められそうですし」
えっ? 急に何を言い出すんだい君は。
しかし、唾を飲んでしまったのが良くなかったか。暑さに負けてか、マルギットからの極めて際どい〝お誘い〟によってかは知らないが、過剰に分泌された唾液を反射的に飲み下したのが悪かった。
これがミカへの後押しへとなってしまったから。
彼は湯浴み着の紐を解くと、手術着にも似たそれの前をおずおずとはだけてしまったではないか。
彼の裸身を覗くのは初めてのことではないけれど、何度見てもその危うさに立ちくらみとも似た脳のふらつきを覚えてしまう。
乳白色のなだらかな肌は酷く蠱惑的に滑らかなのに、同時に性差を感じさせる物が何もない。胸板は胸筋によって微かに隆起しているものの、ヒト種ならばある筈の頂がなかった。均された白い砂浜のような胸から続く腹も、健康的に鍛え上げられて薄らと筋肉の線が縦に走る。
そして、最期に行き着く腰から下は、足を持ち上げて交差することで隠されているものの、そこには排泄口以外がないことを知っている。
美の造型、ただそれだけに腐心して性を取り除いてしまったかのような彫像。どちらでもないからこその中性、という現実に脳が煮立つような感覚を覚えた。
「た、たしかに君とは何度も浴場に行ったが……これでいて結構恥ずかしいんだけど」
目を灼きそうな日の中で、痛々しく百足がのた打っていた。
正確には百足を連想させる縫合痕に被るよう入れられた、非常に複雑な術式陣でもある刺青が胸の上から臍の下にまでのさばっているのだ。
あまりに痛々しい。遠隔で魔法を使えるほどの完全同調がどれ程危険で、そして何故廃れてしまったの見本。百足を連想したのも相まって、綺麗に展翅されて箱に詰められた標本のようだと思ってしまった。
同時、こんなに美しいなら手元で飾ってしまいたい、という良からぬ発想が脳髄を擽る。
いかん、落ち着け私。ついさっき、落日派を変態と罵ったばかりだろう。下手しないでもライゼニッツ卿より業が深い考えを自分でやってどうするんだ。私はそっちの趣味もないはずだぞ。
「……すまない、ミカ」
「謝罪よりも、お礼の方が嬉しいかな」
「そうだね。ありがとう、ミカ。こんなになるまで……」
魔法で動かした右手で疵痕をなぞる。友人の悩ましい声は聞かなかったふりをしつつ、私達を助けるためにした無茶のせいで負った傷を見れば、自分の胸まで裂かれたような痺れに襲われる。
痛かったろうに。
私は幸せ者だ。こんな傷を負う原因になったのに、嫌うでもなく、ただ礼の一つで受け入れてくれる友人がいるなんて。
「私は強くなるよ。もっと。君達も自分も、こんな傷を負わずに済むくらいに」
「君だけが強くなるんじゃ駄目だよ。僕らも強くなるさ」
「ええ。守って貰う、というのに乙女として憧れを抱かないでもないけれど、やっぱり一番は地獄の入り口だろうと共に突き進めることですものね」
本当に得難く、心強い友人達だ。一番厳しい状況になっても迷わず付いてきてくれる者を友と呼ぶなら、私はこれ以上ない人達と結ばれている。
二人は勿論、ジークフリートとカーヤ嬢も仕事が終わったら抜けるとは言わず、むしろ帰った後の忙しさにばかり言及してくる。ヨルゴスも物怖じすることなく、次の戦ではしっかり皆の盾になると気炎を上げる戦意を保っていた。
そして、この二人。私以上に幸せな男がいるだろうか。
「それに、君って強くなればなるほど、酷い事態の方から好かれているような気がするしね。一緒にいたいなら、僕らも劣らぬくらい強くならなくっちゃ」
「そうねぇ……大人しくする、なんて言われたって全く似合わないお人ですし。一足先に神々のお慈悲を請うことにならないよう、鍛えて損はないですわね」
「いや、そんな人を暴走した馬車みたいに言わなくても」
口を尖らせて抗議すれば、過去を振り返ってみては如何? という素気ない答えだった。
いや、私から逃げても厄介事が追っかけて来て、後頭部をぶん殴ってくるような案件がゴロゴロ記憶から湧いて来たけど……。
これ以上抵抗しても勝ち目はないと思ったので、白旗の代わりに溜息を一つ溢した。
仰るとおりでございます。アグリッピナ氏関係で色々あるから、物騒な案件には事欠かんだろうしね。
溜息に会わせて、耳に引っ掛けていた髪が一房溢れた。おっと、結い方が甘かったかな。
「あれ?」
乱れた髪を整え直すかと、一旦結んでいた紐を解くとマルギットが左手を伸ばして髪を掻き分けてくる。
そして、露わにされるのは左の耳。
「……この耳飾り、どうなさいましたの?」
「えっ? あっ、いや、えっと」
かなり軟骨寄りの耳たぶギリギリに空いた穴に収まっている、新しい真珠のピアスに目聡く気付いた相方に対し、どうして私は言い淀んでしまったのだろう。
後ろめたいことなんて、何もあるまい。可愛い妹からの贈り物だと胸を張って言えば良かったのだ。
ただ、どうしてか、言葉が上手く口から出てくれない。
「高級そうですわね。ねぇ、どう想いまして? 将来の貴族様」
「あっ、あー……それ、それかぁ……」
更にミカへも類焼して事態が加速度的に悪化していく。そうだね、君からすれば共犯という意識が出てくるのか。
だとしても、君も「あちゃー」って感じで額を抑えないでくれ。なんだか本当に悪いことをしているような気がしてきたじゃないか。
表情筋は動いていないのに、凄い勢いで目から笑みが失せていくマルギット。上手く言葉を紡げない私。どう援護するのが正解なのか分からず動けないミカ。
嫌な沈黙が湯気に混じって立ちこめ、顎を伝った汗が襯衣と脚絆を汚していく。
天井から落ちた雫が大きく反響するまで、私達は誰も動けなかった。
「ご説明いただけて?」
右の手足を切り落とした熱線よりずっとずっと鋭い切れ味の言葉が振りかざされるまで、あと数秒…………。
【Tips】純粋な技術と資材の消費だけで奇跡と並ぶ医療を実現する癒者だが、信仰という一種の〝気合い〟に負けていることに対して思うところがあるらしい。
もう市場にはフライングですが6巻が出回りつつあるようです。
9割5分書き下ろしましたので、是非どうぞ。
Web版既読でも全く読んだことのない内容に仕上がっているため、飽きずに読めるかと存じます。
一応、十五歳になるところからなので、既刊を読んでいないWeb版だけ勢でも読める仕組みになっております。
そして、帯にも嬉しいお報せが載っておりますので、どうかお手にとって頂ければと存じます。




