表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第二話【転生?】

 ‥‥‥ここは、どこだ?

 暗い。

 何も見えない。

 でも何となく水中にいることが分かった。

 しかし、水中にいるはずなのに苦しくない。

 どうしてだろうか?

 考えられるとしたら?

 何だろう?

 

 死んでしまって天国か地獄にいるとか?

 いやいや、流石に地獄はないと思う。

 俺は近所の人にも悪いことしないいい子だってよく言われてたし。

 大丈夫だと思いたい。

 なら天国?

 それはそれで嫌だな。

 まだ死にたくない。

 他に考えられるとしたら?

 奇跡的に生き延びて、植物人間状態?

 ならどうして水中にいる感覚がするんだよ。

 これは違うな。

 

 他は‥‥‥何も思い浮かばないな。

 やはり俺は死んだのだろう。

 手の感覚も足の感覚もない。

 でもなぜか体の感覚はある。

 どうしてだろうか。

 やはり生きてはいるのだろうか。

 こういうのはどうだろう。

 俺は今、手足がないという重体。

 その上で治療用カプセルに入れられている。

 これなら確かに水中にいる感覚があってもおかしくないし、手足の感覚が無く、体の感覚があるというのもおかしくない。

 

 でもまあ、どうせ助かりはしないだろう。

 手も足もない奴がどうやって生きていくんだ。

 俺は手足が無くなってまで生きたいとは思わない。

 まぁ、どうせ助かりはしないだろう。

 実際出来ることは何もない。

 あるとすれば、やけに美味しい水を飲むくらいだ。

 まぁ、飲むだけじゃ暇なので色々妄想でもしますか。

 

 うーん、そうだな今の所カプセル説が一番有り得そうだが、他の、今度は有り得ない事を考えてみよう。

 例えば、実は全部夢だった説。

 最初からすべて夢で目を覚したら今まで通りの日常が続いていて、俺はこの事の大半を忘れてしまうという説。

 うん、あり得ないな。

 だって明らかに感覚がはっきりしてるもん。

 これが夢とか、無いわ。

 其の二、異世界に転生しちゃった説。

 俺は地球で一度死んで、その後魂だけ異世界へ。

 そのまま母親の腹の中にいる赤子へ。

 この説もあり得なくはないかな。

 水中にいる感覚も手足の感覚がないのもわかる。

 というかこの説が一番有り得そう。

 

 まぁ、あり得ないことを考えても仕方ない。

 最後の時までこの水を出来る限り飲んでおこう。

 そうしないと損をするぐらいにこの水は美味しかった。


 いつになったら最後が来るのだろうか。

 水を飲み始めて結構な時間が経った。

 暇だったので、スマホに入れていた曲、約60曲を脳内で流していた。

 今大体40曲ぐらい終わっている。

 すでに二時間半は立っている。

 これは流石におかしいのではないだろうか。

 死んだにしては意識がはっきりしてるし。

 生きてるにしても何も見えないのはおかしいし。

 水中にいて苦しくないのもおかしい。

 つまり俺は生きている?

 ならここはどこなんだ?

 なんでずっと水の中にいるんだ?

 そう思った時。


 俺の視界は光に包まれた。



 何が起こった?

 突然目の前が真っ白になった。

 今までずっと真っ暗だったから突然白くなって驚いた。

 ついに俺に終わりの時が来たのだろう。

 特にやる事も無いのでおとなしくしている。

 この光が終わったら俺はどうなるのだろうか。

 最近のファンタジー小説のような転生でもするのだろうか。

 そうなったら今度こそ美人さんにモテるような人生を送りたいな。


 やがてその光が終わると世界に色がついていた。

 別に恋をした訳じゃなく、文字通り本当に色がついた。

 つまり目が見えるのだ。

 それによって分かったことがある。

 ここがどこなのかと俺がどうなっているかだ。

 ここは岩と岩の隙間のようだ。

 中には水が溜まっている。

 おそらく海の中だ。

 俺は海で死んだようだから、最近のファンタジー小説のように転生をすれば海の生き物になることもあるだろう。

 恐らく、俺は地球の海で死んで、異世界の海の魚に転生したのではないだろう。


 そんな訳で、俺の今の姿は魚になっている。

 ドウシテ……サカナ……ナンダ……

 こんな姿でどうやって美人さんにモテると言うのだ?

 まず人にはモテないだろう。

 なら魚?

 美魚?

 いやいや、魚にモテても嬉しくないぞ?

 やはり、モテるとしたら人がいい。

 

 うーん、進化的な何かで人の姿になれないかな?

 例えば、魚→魚人→人みたいに。

 こうなると、問題は魚→魚人だよな。

 まず魚人になるにはどうしたらいいだろうか。

 魚人といえばなんだろう?

 陸でも生きられて、

 手足があって、

 人間と同じぐらい賢くて、

 ある程度の武器が使えて、

 水中でも息ができる。

 俺の中にある魚人の知識はそんなもんかな?

 あと肌がなんか青っぽい感じ?かな?

 まぁ、この世界に魚人がいるかもわからんし、なれるとも限らんし。

 いたとしても、どんなのか知る由もないし。

 そんな判らん事考えるのはやめよう。

 目標がでかすぎるわ!

 とにかく、今とこれからやるべき事を考えよう。

 取り敢えず、俺の現状を整理していこう。

 

 俺の種類については分からない。

 まず自分の姿が見えない。

 分かるのはどんな形をしているかぐらい。

 と言っても詳しく分かる訳じゃない。ヒレとかの位置が大体このくらいとか、尾びれの大きさがどのぐらいかとか。

 その程度。

 だから自分がどんな魚かは分からない。

 俺は、海が好きだったから当然ある程度の魚の知識はある。

 尾ひれや体の大きさからなんとなくどんな魚かの予想はできるはずだ。

 しかしその知識の中に今の俺のような大きさの魚はいない。

 ただあくまで感覚だよりなので色々と間違っている可能性がある。

 正確なサイズや色・形がわからなければいくら知識を持っていても、種類なんかわからない。

 ただ本当に知らないだけという可能性もあるだろう。

 俺の持っている知識はそれほど多くない。

 しかも地球の知識だし。

 もし、ここが本当に異世界なら、俺の知らない魚や海で一杯のはずだ。

 というか、本当に異世界なら、すべての魚や海を俺は知らないはずだ。

 魚も海も大好きな俺にとって天国のような場所だ。

 これから始まるであろう大海原の大冒険にワクワクが止まらないぜ。

 

 しかし、これからどうしようか。

 この岩の外には恐らく俺の知らない魚や海があるだろう。

 でも、外に行ったら恐らく速攻で食べられるだろう。

 そうならないためにも沢山食べて強くならなければ。

 魚だと分かった以上、食べ物もいる。

 いつまでも水だけだと恐らく死んでしまうだろう。

 食べ物である魚を仕留めて食べるにはプランクトンを食べてある程度成長しなければならない。

 他の魚を仕留めるには、今の大きさのままじゃ危険だ。

 幸いにも岩には大量のプランクトンがあり、しかも少しずつだが岩の隙間からプランクトンか流れ込んている。

 しばらくはプランクトンで大丈夫だろう。

 でもプランクトンは有限だ。

 いずれ確実に無くなってしまうだろう。

 いざという時の為に逃げ足の速さや鱗の硬さなども上げなければならないな。

 あと釣り針にも気を付けないといけない。

 魚だから釣られたら終わりだ。

 魚を食べる時はかなり気をつけなければならないな。

 

 そうと決まればとにかくトレーニングだな。

 人間の頃からトレーニングはやっていたので、問題なく続けられるだろう。

 続けるのは問題ないが、方法に問題がある。

 どうすれば良いか全く分からない。

 とりあえず速さが大事なので、泳いでみよう。

 うん、泳ぎ方が分からん。

 人間の時は手足を使ってたのに、今は魚だから、手も足もない。

 あるのは、ヒレと尾びれと背びれくらいか。

 こいつらを使って泳ぐにはどうするか。

 どうしよう。

 多分尾びれを動かせば泳げるとは思うが、方向はどうやって変える?

 曲がるには?

 ‥‥‥考えても仕方ない。

 体を動かそう。

 ‥‥‥こう?

 いや違う。

 ならこうか?

 これもなんか違う。

 これを30回ほど繰り返し、ようやくまともに動けるようになった。

 まずはこの動作を繰り返し行い、そのあとでや速くなる練習をしよう。


 まあ今日はもう寝るけど。

 明日の目標、とにかく泳ぐ!!

文章が雑になって申し訳ございません。

\(^o^)/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ