そうだ
私は衣玖に一通り話した。
すると、衣玖は
「そうかぁ。俺には音楽っていうものはよく分からんけど、でも、先生はきっと楓たちに期待しとるんじゃないかな?」
「・・・え?」
「だって、もし期待しとらんかったらそんなこと言わんと思うよ。楓と鈴華ちゃんに才能があるけん、そうやっていうんだと俺は思うけどなぁ」
「そうかなぁ。そうだといいなぁ。」
「絶対そうだって。絶対そう。」
「うん。ありがとう。衣玖」
私は、ニコッと笑った。
すると、衣玖は少し目線をそらして
「お、おう!///」
っとはずかしそうに言った。
「そういえば、明後日は修学旅行だな」
・・・そうだ。そうだった。
「うん…練習したいのに…」
はぁっとため息をついている私に
「俺は、楽しみだけどな。楓と班同じだし」
「えっ?!」
「楓は…いや?」
「いや、別にそんなことないけど、いきなりでびっくりして…いやーもう!///」
「赤くなってやんのww」
「な、なってないもん!赤くなんて!」
「ほらー!赤いぞ〜楓ーww」
私は怒って帰ろうとした。が、足がもつれて転倒。またいつものくせが出てしまった。
「・・・ばい、ばい///」
私はそう言うと逃げるように帰った。
「ちょっとまてよ!送るって!」
後ろから衣玖の声が聞こえてきたが無視して帰った。