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吹部と恋と  作者: 神原 憂
4/5

顧問

16時30分


今日も号令が聞こえる


今日は顧問の橋谷京子(はしたにきょうこ)先生が居られるので私たちの出番はない。


音合わせが終わると


「じゃあ今までの練習成果見してもらいます。」


「「「はい!」」」


〜♪〜〜♪〜


演奏し終わると、先生はすぐにこう言った。


「うん。さすがだね。楓と鈴華が教えたってだけはある。1週間だけでこんなに上手くなるんだね。だけど、なんでそんなに下手くそなのかな?」


・・・え?どういうこと?


確かに昨日と何も変わってない。


でも、下手くそ?


「楓、鈴華。あんたたちは、細かいことばっか気にしてて全体の音楽を見てない。だから、1人1人が自分だけで吹いてる。吹奏楽は、1人1人の個性を出すのも大切よ。でもね、それをまとめなければ、中国大会には行けない。」


「・・・っ」


私がいきずまると、先生が言った。


「みんなを考えて、みんなの良いところを引き出しながら、音楽を作ってみなさい」


「はい…」


こうして、今日の合奏は終わった


帰り道、落ち込んでいる私に隣にいた衣玖が言った。


「楓ちゃん?どうしたの?」


「・・・なんでもないもん」


「・・・とても、大丈夫そうには見えないけどな。」


「・・・」


私は、いつの間にか涙を流していた。


「大丈夫じゃないじゃん…」


そう言うと、衣玖は私をギュッと抱き締めて


「なにがあったのか言ってごらんよ。相談、のるよ?」


「・・・うん。うん。」


私はいつの間にか衣玖を抱き返していた。





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