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吹部と恋と  作者: 神原 憂
1/5

紹介



夏。

「それでは、2010年全日本吹奏楽コンクール 島根県大会 Aの部の結果発表を始めます。

1、霜野中学校…銀賞!2、濱原中学校…ゴールド!金賞!・・・・・・・19、桜木中学校…ゴールド!金賞!・・・・・・」


「続きまして、中国大会への出場校を発表します。5、高林中学校!「キャーーーーー!!!」13、花宮中学校!「キャーー!!!20、飛花中学校!「キャーーーー!!」25、納涼中学校!「キャーーーー!!!!!!」以上。4校です」


まただ。去年と同じダメ金。一昨年行った中国大会以来、私たちは5位という形でいつも中国大会への切符を逃している。


90点という目標を達成したのはいいとして、相手に1点差で負けた悔しさはそう簡単には消えなかった。


私は燃えた。


「来年。必ず。必ず中国大会にいって、この無念を晴らす。」と。



季節は春。


中学3年生になった私こと、宮野(みやの) (かえで) は一言で言えば、バカ。丁寧に言えば、楽天家。よく周りからは天然・ドMなどと言われている。


が、私から言ってみれば、バカなのは認めるが天然・ドMなどと言われるようなことはしていない。・・・つもりだ。


あくまで、客観的にみて。である。


そんな私もたった1つだけ自慢できることがある。それが、音楽だ。


音楽についてだったら誰にも負けない自信がある。


ピアノは2歳の頃から少しづつやっていて、クラリネットもその頃からやっている。そのおかげかは分からないが、絶対音感をもっている。


言い忘れていたが、私は桜木中学校吹奏楽部でクラリネットをやっている。


クラリネットは大好きで…「・・・楓ちゃん?どうしたの?!楓ちゃん?!?!」


説明中でポカーっとしていた私を岸本(きしもと) 鈴華(りんか)が、物凄い勢いで揺さぶる。


「〜っとぁ!!鈴華ーやーめーてー…」


「はぁ。ふふ笑良かった。 ふふ笑 なんかブツブツ言いながらにやけてるから。ふふ笑

楓ちゃんが。ふふ笑」


・・・今、鈴華はアニメのキャラな真似をしている。最近鈴華がはまっているアニメの主人公がどの言葉の後にも「ふふ笑」とつけるらしく、鈴華の現在のMyブームなのだ。


彼女もまた、吹奏楽部の一員である。


楽器はバスクラを担当しており、バスクラのことについて語り出すと切りというものがないため、普段の会話に持ち込むのはやめている。また、正真正銘の2次元オタクであることから、周りからは「アニオタの頂点」として掲げられている。


こんな2人が吹奏楽部の部長と副部長である。


部長は私で、副部長は鈴華。


そこで、先輩方に意見を聞く。


この2人はしっかりしてないと思う人!!


30人全員挙手!!おめでとう!!!


こんな2人がなぜ部長と副部長になったのか。


それは、部活の時間のお楽しみです。



















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