零
──────ごめんね、手違いで貴女を××××してしまったの。貴女には幸せな来世をって思っていたのに。ごめんなさい、ごめんなさい。
目の前で膝まづく白くて綺麗な人から、ポロポロと真珠のように綺麗な涙が流れている。
何故か私に向けて謝っている。
何でだろう。
ここは何処だろう。
わたしは、誰だろう。
わたしってなに?
疑問が脳裏を掠めるけれど、その全てがどうでもいいような気さえする。
ふわふわとした心地よさに目を閉じる。
綺麗な人の声、ときどきノイズが入ったみたいに聞こえなくなっちゃうんだ。
少しだけ、残念。
──────嗚呼、お願い起きて!自我を保って…!でなければ私は、貴女を××××××出来ないの。お願い、私欲だと分かっているわ。それでも彼の方に邪魔をさせたくないほど貴女を思っているの。
何を必死になっているんだろう。
脳味噌が溶けていくみたいに、何も分からない。
手の感覚も足の感覚もゆっくりと無くなっていって、白い場所へ沈んでいく。
底なし沼のように落ちていくだけ落ちて、きっと私はもう戻ることさえ出来ない。
窒息していくのだろう。
あまりの心地良さに目を閉じる。
もう、これで安らかに眠れる。
──────ま、まって!起きて………っ
その瞬間、チリンと鈴のような何かが音を立てたことを覚えている。
かなり短いです。
この方との会話は後々必要になってきます。
よし、かなりスピリチュアルだけど頑張ろう。