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18禁部分をすっ飛ばしました。
後ほどムーンに公開予定です。
「ああっ!」
翌朝、自分の姿を洗面台の鏡で確認した一意は叫び声をあげた。
「なんやこれ!」
首筋についたキスマーク。
シャツの襟で隠れるかどうかのぎりぎりのラインにくっきりと付けられたそれは、どこからどう見てもキスマークで。
鏡の前で青ざめた。
今日は必修科目が、一限目からある。
しかも、代返が効かない。
「うわ~。どないしょ。透のあほ~」
愚痴ってみたところで、悪いのは透だけじゃないのは、一意も良く分かっている。
取り合えず、消す方法はないかと透に詰め寄った。
「とおる~」
一意は殆ど半泣きだ。
「ん? どうした?」
「これ」
シャツの襟を捲って透に見せる。
「俺、こんなん付けたまま学校行かれへん」
「それくらい。良いやんか」
「他人事やと思って」
一意は、むうっと膨れて透を睨みつけた。
「とる方法知らん?」
「さあ、知らんな」
本当は知っているけどな、教えへんけど。と、透はこっそり心の中で呟いた。
「虫刺され、とでも説明してれば良いだろ」
「ええ~。そんなんで、ごまかせるんか?」
「ああ、大丈夫」
「ほんま?」
どう見ても虫刺されには見えないけれど、透にしてみたら一意にキスマークをつけたまま大学に行ってもらわないと、わざわざ見えるところに付けた意味がない。
一意に好意を持っているライバルへの牽制だ。
「ああ」
透は頷いた。
「言っとくけど、隠すために絆創膏貼ろうなんていうことも思うわんほうがええ」
「なんで?」
実は、それも良いかなと思っていたのに。
駄目だといわれてショックだ。
「あからさま過ぎるから」
「そんなもんか?」
「そう言うもんや」
……確かに。
そこに、そんな物貼ってあったら何かありますと宣伝しているみたいだ。
そうか。
「分かったわ」
半信半疑だったけれど、透が言うのだからと一意は納得した。