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第1話「対立」

西暦872年。


成和国の僧 観弘は唐に渡り仏道修行を修め20年後に帰国を果たす。


西暦893年。


朝廷より勅許を得て都から離れた賀龍山にて永太寺を開く。ここに真聖宗が成立する。


しかし、それから約500後には僧の堕落と寺の腐敗が蔓延り、人心は離れ、世は乱れる。


西暦1,500年代中頃より、寺院の乱れを正し改革すべく、新たな宗派が誕生し、やがて勢力を拡大する。


ここに、従来からの旧宗と新興勢力の新宗が、国家を二分する闘争を繰り広げる事となる。


時は流れ現代、圧倒的多数へと成長した新宗派は国家の政治、経済、文化 など、汎ゆる面において旧宗派を凌駕していた。


「新宗にあらずんば人にあらず。」とさえ言われる世が到来したのだ。


多数派の新宗は、社会の汎ゆる面において有利であり、かつ、優遇されていた。進学・就職・結婚 など。


その飛ぶ鳥を落とす勢いは留まる事を知らなかった。


対して旧宗は、汎ゆる面で差別を受け、虐げら、貧困に苦しみ、辛酸を嘗めざる負えない悲惨な状況にあった。


旧宗の人々は、時折その不満を爆発させ、しばしば暴動を起こした。


旧宗の居住区に火の手が上がらない日はなかった。


こうした事が新宗側の旧宗側への偏見を助長し、より一層の旧宗側への厳しい措置を求める声が高まった。


1,990年代前半。新宗が多数を占める政府は、旧宗派居住区を高い分離壁で封鎖した。

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