ドラゴン・リベンジ ③
「こ、これが……」
俺は指先に光輝く宝玉を見て、ごくりと唾を飲んだ。いや、正確には光を放ってはいないが、あまりのオーラにそう見えてしまう。
色は赤に近いオレンジ色で、まるで夕日を指先に乗せているかのようだ。氷の宝玉には涼やかな美しさがあるが、こちらは情熱的かつ、それでいてどこか切ない美しさを感じさせる。……良い。
ふとエミールを見ると、うっとりとした顔で宝玉を見つめていた。氷の宝玉の時と同じだ。そして、俺の心境もあの時と同じった。
俺はアルの手から宝玉を取って言った。
「ありがとうアル。大事にするね」
エミールが慌てた様子で言う。
「あっ、ゼラ様またですか? ワガママばっかり言わないでください! 宝玉は私の物です!」
「『また』だからこそだろ? エミールはもう氷の宝玉を持ってるんだから、こっちは俺の物でもいいじゃん。少しは分けてよ」
「嫌です。それも私の物です」
「なんだよー。エミールの方がワガママじゃん」
「じゃあ臭いを嗅いでください」
「じゃあってなんだよ! 話が繋がってないだろ!」
「繋がってます。氷の宝玉と同じで、臭ければ欲しくなくなるはずですから」
「よーし、分かった。じゃあこうしよう。もし宝玉が臭かったらエミールの物、臭くなかったら俺の物ってことで」
「そ、そんな。臭くないなら尚更欲しいですよ。ちょっと、アル様もなんとか言ってください!」
エミールはアルに懇願するが、アルは素っ気なく返した。
「ゼスを倒したのはエミールとゼラだ。ゼラにも報酬の分け前を貰う権利はある。だからオレは口出ししない。二人で決めてくれ」
「そんな、アル様まで……」
「決まりだな」と俺。「じゃあ、エミール。さっきのやり方で持ち主を決める。それでいいな?」
「……はい、仕方ありませんね」
エミールはしぶしぶといった感じで答えた。
「ふふん、ではさっそく」
俺は宝玉に鼻を近づけ、その臭いを嗅いだ。その瞬間、腐ったザリガニみたいな臭いが鼻の奥を突き刺した。
「オロロロロロロ」
俺は吐いた。昼食が地面へと垂れ流される。まさか氷の宝玉よりも臭いとは思わなかった。アレより臭い物がこの世に存在したなんて……。
苦しむ俺の横で、エミールが飛び跳ねて喜んだ。
「やったー。これで宝玉は私の物ですね」
「はぁ、はぁ……」
胃の中の物をすべて出し、呼吸を整えながらエミールを見る。実に腹が立つ反応だ。このまま宝玉を渡すのは癪に障る。せめて一矢報いたい。
そこで、俺はエミールに向き直ってこう言った。
「何を言ってるのエミール。宝玉は臭くなかったよ」
「そっちこそ何言ってるんですか! 嘘は止めてください!」
「嘘なんかつかないよ。本当に臭くなかったんだ」
「じゃあなんで吐いたんですか?」
「そんなの俺が知りたいよ。全然臭くないのに吐き気がしたんだ。これは俺の推測だけど、宝玉の魔力のせいじゃないかな。だぶん、俺は炎の魔力に耐性が無いんだ。アルが闇の魔力に耐性が無いのと同じで。だから鼻から少量の魔力を取り込むだけで、吐き気がしたんだよ。現に、氷の宝玉の時は臭くても吐きはしなかっただろ? それは俺に氷の魔力の耐性があったからじゃないかな」
「……本当に臭くなかったんですか?」
「だからそうだって言ってるじゃん。嘘だと思うなら、エミールも嗅いでみるといいよ。エミールは炎の魔力に耐性があるでしょう? 炎魔法が得意だから」
「……嫌です」
「なんで?」
「だって、もしゼラ様が嘘をついてたら、私まで吐くかもしれないじゃないですか」
「じゃあ、この宝玉は俺の物ってことでいい?」
「なんでそうなるんですか! 絶対ダメです!」
「ワガママ言うなよ。これが臭いって証明できなきゃ持ち主を決められないだろ? さぁ、勇気を出して嗅ぐんだ」
俺は宝玉をエミールの鼻に近づけた。エミールはその手を両手で掴み、必死で止める。俺とエミールの攻防が始まった。
「臭くないから大丈夫だって」
「嫌です。絶対に嗅ぎません」
「臭いどころかいい匂いだから。ザリガニみたいな」
「ザリガニがいい匂いなわけないでしょ!」
「ザリガニ差別は止めろ!」
「ザリガニザリガニうるせー!」
突然、アルが怒声を上げて俺の頭をド突いた。
俺はザリガニ、じゃなかった、宝玉を手から落とし、両手で頭を押さえた。
「痛ぇな、アル! 何すんだ!」
「前回と同じことをするな。エミールが嫌がってるんだから止めろ」
「だってしょーがないだろ? エミールが俺の話を信じないんだから」
「分かった。じゃあ代わりにオレが臭いを嗅いで確かめてやるよ」
「すまないなアル。まったくもう。エミール、よく見とけよ。ほんとに臭くないから」
アルが宝玉を拾い上げ、鼻に近づける。
「うぷっ」
さすがのアルも吐き気が込み上げたようで、咄嗟に口を手で押さえた。
俺は満足げにそれを見て、エミールに言った。
「な?」
「何が『な?』だ!」と、アルがまた俺の頭をド突く。
「痛ぇな! 何度もド突くな!」
「仲間に嘘をついた罰だ! めちゃくちゃ臭いじゃねーか!」
「うん、そうだな」とアルを軽く流して、「ということでエミール。この宝玉は君の物だ。おめでとう。腐ったザリガニみたいな臭いがするから、俺はもういらない」
俺はアルの手から宝玉を受け取り、エミールに渡した。だが、エミールはあまり嬉しそうじゃない。
「酷いです、ゼラ様。やっぱり嘘だったんですね」
「だって俺だけ吐くのは不公平じゃん。エミールにもゲロを吐いてほしい」
「ゼラ様が勝手に嗅いで勝手に吐いたんでしょ。不公平とかいう問題じゃありません」
「そんな理屈じゃ説明できないんだよ。人間って奴はな」
「それっぽいこと言って誤魔化さないでください」
「もう話はついただろ?」とアル。「早く帰るぞ。番兵さんにゼスを倒したと伝えよう」
「ああ、そういえばそんな約束してたな。早く教えて、番兵の仕事から解放してあげよう」
「あ、待ってください」とエミール。「ペロンちゃんを呼ばないと」
そういえばそうだった。ルネスさんからゼスの死体は高く売れると聞いていたのだった。ゼスの駆除は炎の宝玉さえ見せれば証明できるので、なんとなく死体を持ち帰る必要はないと思っていた。
「危うく忘れるところだった。よく気づいたなエミール」
「珍しいですね。ゼラ様がお金に関する事を忘れるなんて」
「ああ、俺としたことが。恥ずかしいよ」
アルが呆れて言う。
「そんなことよりも嘘つきなことをもっと恥じろ」
そう言いつつ、ウエストバッグからペロンの筒を二本取り出した。そして、炎魔法で筒に火を付ける。筒からもうもうと煙が出た。
待つこと十数分。早々に二頭のペロンが上空に現れた。俺達が馬車で何時間もかけて来た道のりが、ペロンだと20分とかからない。やはりモンスターの力は凄い。
エミールが興奮してペロンの体毛に顔を埋めた。ペロ吸いを充分堪能したところで、ペロンに死体を回収してもらう。カチコチに凍った死体を背中の鉄箱に収納すると、二頭は空へ飛び立っていった。
というわけで、俺達は来た道を戻った。山沿いを歩き、山の入り口に着く。番兵さんが先にこちらに気づき、声をかけてきた。
「どうです。ゼスは死んでいましたか?」
「ふふん」と、俺は胸を張り、エミールに手を向けて言った。「これを見よ!」
エミールが手の平の宝玉を二人に見せる。二人は珍しそうに宝玉を見つめた後、顔を合わせた。そして、一人が俺に尋ねた。
「何ですか、これは?」
俺は拍子抜けして言った。
「えっ、知らないの? 炎の宝玉だよ。ゼスの体内からしか取れないお宝」
「ってことは、ゼスを倒したのですね?」
「もちろん」
番兵は嬉しそうに言った。
「ありがとうございます! これで町に平和が戻りました!」
「いえいえ、それほどでも、うへへへへ」
俺は照れながら答えた。褒められて嬉しすぎる。
もう一人の番兵が言う。
「あなた方のおかげで、私達は今日中に城に戻れるでしょう。退屈なこの仕事も今日までです」
「今日中? 今すぐには無理なの?」
「そうなのです。あなた達を疑っているわけではありませんが、城から指令が来るまで、我々は持ち場を離れるわけにはいかないのです」
「そうなんだ。大変なんだね、衛兵の仕事って」
「いえいえ、冒険者よりはマシですよ」
アルが横から言う。
「では、私達はこの辺で。早くギルドに戻って、ゼスの駆除を報告しなければならないので」
「そうしていただけるとこちらも助かります。城からの指令が早まるのでね。それではお元気で。これからの冒険にご武運を」
「おっちゃん達もなー」
番兵さんにそう言ってその場を去る。
その後町に着き、往来を歩くが、もちろん町の人々はゼスが駆除されたことも、駆除したのが俺達であることも知らないので、その様子は来た時と変わらなかった。
こっちとしては物足りない感じだが、なんだか面白い感じもする。人々は俺達が英雄だとも知らずに、俺達の横を素通りしていく。なんか愉快だね。
そんなことを考えながら馬車乗り場へと歩く。馬車に乗り、いざパレンシアへ。
夕方に目的地に到着。俺達はまずギルドに向かった。
中に入ると、ちょうどルネスさんの受付が空いている。俺はカウンターの前に行き、ゼスを倒したことを報告した。
「ルネスさんのおかげでゼスが倒せたよ。ありがとう」
「おめでとうございます。別に私のおかげではないと思いますが」
「何言ってんの。バラフビャクトのことを教えてくれたでしょ。あっ、そうそう。昨日、そのバラフビャクトも倒したんだよ。で、無事に氷の宝玉が手に入って、エミールの氷魔法を強化できたんだ。そしたら、あっという間にゼスを倒せたよ」
「それは凄いですね」
エミールが照れながら言う。
「いえ、そんな。ルネスさんにはとても及びませんよ。あと、全然あっという間じゃなかったですし。ゼラ様はすぐに嘘をつくから困ります」
「余計なことを言うんじゃないよエミール」
横からアルが言う。
「すみませんね、無駄話ばかりしてしまって。これがゼスの依頼書です。それと駆除の証明ですが、ゼスの死体はぺロンに運ばせたので、もうギルドに着いていると思います」
「はい、報告は既に受けています。こちらが報酬の1500ガランです」
ルネスさんはそう言って、金貨一枚と、銀貨五枚をカウンターに置いた。
おお、これが金貨か。お目にかかれて光栄です。
俺はうっとりと金貨に見とれていたが、アルはすぐに薄汚い財布の中にそれを入れた。なんと金貨様に不釣り合いな財布だろう。お労しや。
アルが財布をバッグに仕舞った時、ルネスさんが言った。
「あと、回収した死体の件なんですがね、先方の職員の話によると、ゼスの死体の買い取り価格は0ガランになるとのことですよ」
「な、なんだって!?」
俺は当然のごとく驚きの声を上げた。これが上げずにはいられようか。矢継ぎ早に質問する。
「なんでなんで? ルネスさん言ってたじゃん。ゼスの死体は高く売れるから、ペロンを二匹使ってでも全部運んだ方がいいって。それが0ガランってどういうこと? それじゃあレザータよりも安いじゃん!」
ルネスさんは首をかしげて答えた。
「言いましたっけ、そんなこと」
「言ったよ!」
「ゼラさんお得意の嘘では?」
「ルネスさんまでそんなこと言わないで。嘘じゃないよな、皆?」
「はい、たしかに聞きました」とエミール。
「だからペロンの筒を二本買ったのですが」とアル。
「そうですか。私はまったく覚えていません」
ルネスさんは至極不思議そうな顔をして言った。どうやら本当に忘れているらしい。頭がいいのに、どうしてこんな大事な情報を忘れるんだ! いや、ルネスさんにとっては、金のことなんてどうでもいいのかもしれない。困った頭だ。俺の頭を見習え。
そんな取り留めのないことを考えていると、ルネスさんが買い取り価格についての説明を続けた。
「買い取り価格が0ガランの理由ですが、死体の状態が悪すぎるからだそうです。氷の宝玉を使ったということですから、仕留めた魔法はギアフリンガあたりでしょうか?」
「は、はい」とエミールが頷く。
「あの氷魔法は強力すぎるので、氷が溶けても物体の性質が戻らず、劣化するんですよ。それでゼスの鱗や爪が使い物にならなくなっているそうです」
「ぐぬぅ」と俺は呻いた。「たしかに強力な魔法だったからな。倒せた時は喜んでたけど、まさかそんな落とし穴があったとは。……てか、ルネスさん! そうなることも事前に分かってたんじゃないの? ギルドの人間だから」
「ええ。仕留める魔法によって死体の価値が変動することは我々にとって常識です」
「じゃあなんで教えてくれなかったんだよ!」
俺の腕をエミールが引っ張って言う。
「ちょっとゼラ様、無茶言わないでください。仮に知ってたとしても、他の方法でゼスを倒すなんてできなかったじゃないですか」
アルもエミールに同調する。
「そうだぞ。それに、ルネスさんがゼスの死体が高く売れると言ったのは、氷の宝玉で倒すと伝える前だ。だから氷魔法で死体がダメになるなんて思いつかなかったんだ」
「ああ、そういえばそうでしたね」と、ルネスさんがどこか他人事のように言う。「では、助言して差し上げられなかったのも仕方ありません」
「べ、別に俺だってルネスさんを責めるつもりはないよ。ただ、ペロンの筒のお代を返してほしいだけで」
「それが責めるってことだろ」とアルがツッコむ。
「冗談だよう。ルネスさんがいなかったらゼスを倒せなかったかもしれないんだから。そんなお金いらないよ」
「ありがとうございます」と、ルネスさんが済ました顔で答える。真意が読み取れない、淡々とした言い方だ。あれ? なんか冷たくない? 俺、この人とほんとに仲が良くなったんだっけ? 俺の気のせい?
不安がっていると、アルが言った。
「これ以上長居すると迷惑だ。さっさと帰るぞ」
俺は『迷惑』という言葉にますます不安になって、ルネスさんに尋ねた。
「ルネスさん、怒ってるの?」
すると、ルネスさんは笑って答えた。
「ふふっ、それ、他の人にもよく言われるんですけど、無愛想なだけです。怒ってなどいません」
俺はほっと一安心した。
「なーんだ。良かった。じゃ、俺達帰るね。バイバイ、ルネスさん」
「ええ、次の冒険も頑張ってくださいね」
俺達はルネスさんと別れの挨拶を交わし、ギルドを出た。
もう夕日は沈み、薄暗くなっている。俺は両手を広げて伸びをすると、二人に言った。
「さて、さっさと宿に帰って飯にしようぜ。ドラゴン退治に成功したお祝いをしよう。報酬の1500ガランもあるし」
が、アルに提案を止められる。
「いや、その前に魔道具屋に行って、炎の宝玉を指輪にしてもらおう」
「別に明日でいいんじゃねーの?」
「それだと明日の依頼に間に合わないぞ? 宝玉に頼らないと倒せない敵だったらどうする?」
「うーん、それもそうか。じゃあ寄ってくしかないな。あの薄気味悪い婆さんの所に」
エミールが不思議そうに言う。
「薄気味悪いって、あの店主のお婆さんがですか? あんなに可愛いのに」
「どこがだよ!」
エミールの感覚に困惑しつつ、もはや常連となった魔道具屋へ向かう。もう時間も遅いし、店仕舞いしたかもしれない。
そう思いながらドアを開けると、すぐ目の前に店主の婆さんが立っていた。そして、こう言った。
「まだ店仕舞いじゃないよ」
「ヒィッ」
驚いて短い悲鳴を上げる。俺の心が読まれている。やっぱり薄気味悪い。
店主が続けて言った。
「といっても、もう閉めるところだったけどね。なんの用だい」
アルが丁寧に言う。
「昨日、こちらで作っていただいた指輪のおかげで、ゼスを倒すことができました。それで、ゼスの体内から炎の宝玉を入手したので、それをまたこちらで加工していただきたいんです」
「ああ、そりゃ良かったね。おめでとう。加工は別に構わないが、さすがに今日中には無理だよ」
「いつ頃できますか?」
「そうだねえ。早くても明日の朝までは待ってくれないと」
「充分です。それでお願いできますか?」
「構わないよ」
「エミール、宝玉を渡してくれ」
「はい」
エミールは服に入れていた宝玉を店主に手渡した。店主はそれを受け取ると、なぜか俺に目を向けて言った。
「ザリガニ」
「ヒィッ」
驚いてまた声が出る。どうして俺がザリガニザリガニ言ってたことを知ってるんだ? もはや心を読まれているというよりも、記憶を読まれているといった方が正しい。この婆さん、いったい何者なんだよ。
俺の疑問に答えることなく、店主は「イヒヒッ」と不気味に笑った。
アルは驚いた様子も無く尋ねる。
「料金は前と同じで200ガランでいいですか?」
「ああ、そうだよ」
「分かりました。では、明日の朝、商品を受け取りに来ますので、その時に支払います」
「まいどあり。じゃあ、私はもう店を閉めるからね。もうお帰り」
「おやすみなさい、お婆さん」と、エミールが親しみが籠もった感じで言った。まるで血の繋がった祖母に言うみたいだ。
店主も「おやすみなさい、お嬢ちゃん」と、優しく目を細めながら言う。
当然、俺は無視だ。何も言わずに背を向け、その場を離れようとする。その時、後ろから店主の声を聞こえた。
「ゲロ」
「ウヒィッ、な、な、な」
驚いてさっきよりも変な声が出る。すぐさま後ろを振り返るが、店主は既にドアを閉めていた。
なんなんだあのババアは! 人のこと散々おちょくりやがって。てか、ほんとにこっちの記憶を読んでるな。どんな魔法だよ。呪文も唱えてないのに。
俺は店主を恐ろしく感じると共に、頼もしい味方だとも思えた。氷の宝玉も威力抜群だったし、きっと現役時代は凄い魔術師だったに違いない。炎の宝玉もいい指輪に仕上げてくれるはずだ。
さて、これでまた強力な武器が増える。この調子でどんどん強くなってやるぞ。どこまで強くなるかな。主にエミールが。
俺は未来のエミールに期待を寄せつつ、二人と共に宿への道を歩いた。
《ドラゴン・リベンジ 完》




