第八話〜かっこいい技〜
アルミホイルを鼻に詰めてから数日。
ちびたこの風邪はまだ治っていなかった。
しかし風邪は治りつつあり、ちびたこの体調は順調に回復していた。
ちょうど学校が始まったタイミングで風邪を引いており、まだ今月は学校に行けていない。
(明日は学校に行けるかな。)
そのようなことを考える毎日を送っていた。
今日はテレビを見ながらのんびりしていた。
みんなは学校に行っていていないので、家にはちびたこしかいない。
テレビでは体操選手が技を披露していた。
「この技かっこいい!」
ちびたこはテレビ越しに目を輝かせる。
ちびたこは実際にやってみたいと思った。
部屋の物を壁に寄せて場所を作る。
勢いよく床に手をつき、その勢いで回転する。
うまくいったと思いきや、着地を失敗して足を痛めてしまった。
「いったぁ。まって、いたい。たこすん〜。たこきれ〜。みんな〜。早く帰ってきて。」
ちびたこは大きな声を出す。
一番最初に帰ってきたのはたこおただった。
たこしが一番最初に学校が終わっているはずだが、虫取りでもしているのだろう。
どうやらちびたこは足をひねってしまったようで、片足でケンケンしないと移動できない。
結果風邪は次の日には治ったが、足をひねってしまったことでプラス三日間、学校に行くことができなかった。
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