第七話〜アルミホイル〜
昨日みんなで川遊びをしてきたタコスファミリー。
ちびたこはのどがいたかったのだが、川遊びできなくなるのが嫌だったため、それを隠して川に行った。
その結果、ちびたこは風邪を引いてしまった。
「くしゅん。ティッシュ取って。」
ベッドの中にいるちびたこ。
風で体調を崩してしまったちびたこは、ベッドから出たがらない。
看病していたたこきれが近くにあったティッシュを取る。
「ほれ。」
ちびたこはティッシュを受け取ると鼻をかんだ。
たこすんは梅干しを買いに出かけていて、ほかメンバーはゲームをしていたり、テレビを見ていた。
たこきれはちびたこのそばで漫画を読んでいる。
ちびたこがなにかをお願いすると、漫画を置いて、要望にこたえていた。
たこすんがいるときはリビングで漫画を読んだり、テレビを見ているのだが、たこすんが忙しそうにしていたり、出かけているときは必ずちびたこのそばにいた。
玄関の扉が開く音がして、たこすんが帰ってきたのを確認すると、たこきれはどこかに行ってしまった。
寂しくなったちびたこはたこきれを追いかける。
「たこきれっ。」
しかし鼻がムズムズしてきたので、ティッシュを取りに行く。
近くにはティッシュが見当たらない。
そんなとき、たこすんが買ってきたであろうアルミホイルが机に置かれているのを見つけた。
たこすんは梅干しと一緒にアルミホイルも買ってきていたようだ。
(アルミホイルって鼻の穴に入れたら、もう一つの穴から出てくるのでは?)
そう思ったちびたこは好奇心からアルミホイルを手に取ると、ちぎって鼻につっこんだ。
(おかしいな。)
ちびたこがいくら押しても、もう一つの穴からはアルミホイルが顔を出さない。
手こずっていると、たこきれにアルミホイルを鼻に突っ込んでいるところを発見される。
「なっ、ちびたこなにしてんの??」
驚きのあまり、持っていた漫画を落とすたこきれ。
「いや、なんか鼻にアルミホイルを突っ込んだらもう一つの穴から出てくるか気になっちゃって。」
ちびたこはそう返したが、たこきれは納得してはくれない。
「やばい、ちびたこが頭までおかしくなった。」
ちびたこは驚いているたこきれを気にすることなく、作業を続ける。
(出てこなそう。)
そう思ったちびたこはアルミホイルを鼻から取り出そうとしたが、アルミホイルは鼻から抜けそうにない。
「まって、アルミホイルが抜けなくなった!!」
このあとちびたこはたこきれに連れられ、病院へと連行されていったという。
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