第六話〜人狼ゲーム 後編〜
「ちびたこだと思ってた。」
たこおたは驚きを隠せない。
たこやんの発言を信じているようだ。
嘘だと気づいていない。
「じゃあたこやんを倒せば終わりか。これは勝ったな。」
たこきれが言う。
その自信はどこからきたのかは不明だが、たこきれは自信に満ち溢れている。
「へへへ、今から行ってやるからな。」
たこきれはそう言うとたこやんを探し始めたようだ。
「勝つのは俺たち人狼だ!」
「いや、ぼくたち村人だ!」
少ししてたこやんがたこおたを発見する。
たこやんは後ろからゆっくりと近づく。
しかし直前でたこおたは気づいたようで、後ろを振り返る。
たこおたは気づくことはできたが、そのままたこやんに倒されてしまった。
「たこやんっ」
たこおたはその一言を残してゲームオーバーとなってしまった。
「たこやんナイス!」
たこやんがたこおたを倒したことに気づくと、ちびたこはたこやんをほめる。
「あとはたこきれだけだ!」
たこやんはたこきれを探し始める。
「くっそ、あと俺だけかよ。まあいい、俺が二人共倒してやるぜ!」
たこきれが言う。
次の瞬間
「うわっ」
と、たこやんの悲鳴が聞こえる。
「たこやん!?」
ちびたこはたこやんの名前を呼ぶが、返事はない。
「たこきれ、たこやんのこと倒しちゃったの?」
「ああ、倒してやったぜ。てか、たこやんが人狼じゃないのかよ。」
「たこやんすごいでしょ。君らのことをだましちゃったのだから。」
ちびたこが自慢げに言う。
「まあ、俺のことは騙せていなかったがな。」
「いや、騙されてたよね?」
そのような会話を続けること数分。
二人は互いに見つけられずにいた。
「たこきれ〜、今いる場所おしえてよ〜。」
ちびたこが探すのに疲れていた。
「やだね。」
たこきれが言う。
ちびたこが気を抜いていると、後ろから物音がする。
とっさに振り向くが、そこには何もなかった。
(たこきれじゃなかった。ほんとにどこにいるんだろ。)
前を向いて改めて探し始める。
「えあっ」
ちびたこは後ろから襲われてゲームオーバーになってしまう。
人狼が倒され、ゲームが終了する。
「えっ、今何があったの!?」
ちびたこはみんなに聞く。
ちびたこは何があったのか理解が追いついていなかった。
「後ろからたこきれが近づいてて、ちびたこを倒したんだよ。」
たこしが説明してくれた。
「ハッ、勝ったぜ!」
たこきれはとてもうれしそうにしている。
「たこきれが勝ったからステーキおごって!」
「いいね!」
「ぼくサーロインステーキ!」
みんなノリノリで話を進める。
「なんで俺が奢ることになってるんだよ。」
たこきれはみんなにキレたが、結局ステーキを奢ってあげていた。
その後試合をしたが、人狼が圧勝して幕を閉じた。
たこきれが戦犯だったからと、またたこきれがみんなに奢ることになったと。
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