第五話〜人狼ゲーム 中編〜
ちびたこはたこやんを探す。
少し歩くと、たこやんを発見することができた。
ちびたこはたこやんに近づくと、かたをポンポンする。
たこやんは驚いたように後ろに振り返る。
ちびたこに気づくと驚いていたが、なんとなく察してくれたようだ。
ちびたこは自分の胸をたたくと、手で狼をつくった。
たこやんはうなずく。
半信半疑だったたこやんは、ちびたこが人狼だと確信する。
たこやんはどこかに走っていった。
たこやんとわかれてすこしすると
「あっ、」
と、たこしの声が聞こえる。
そこからたこしの声が聞こえなくなった。
ゲームオーバーになったら、ゲームが終了するまでのあいだ、喋らずに一人で考察をする。
たこしの声が聞こえなくなり、みんなはたこしが人狼に倒されたのではと考えた。
「まって、たこし?」
たこしの声が聞こえなくなり、一番最初に反応したのは、たこすんだった。
ちびたこはたこやんがたこしを倒してくれたのだと気がつく。
(ぼくはたこしを倒してないから、たこやんが倒してくれたのかな。)
「おい、声がしないが生きてるか?」
たこきれがたこしに生存確認をする。
しかし、返事はない。
「人狼が動いたね。」
たこおたが言う。
「たこしは白確だったもんな。人狼からすると白確から狙ったほうが狼少女を倒すことないからいいのかもな。」
たこやんが言った。
「たしかにそうかも。」
たこすんがたこやんの意見に納得する。
「そう言って、たこやんが狼少女なんだろ?」
たこきれが言った。
たこきれからすると、占い師の対抗ででてきたたこやんは絶対に敵陣営なのである。
「たこやんはたこおたに黒だしをしてたけど、狼少女の可能性があるから、たこおたのことをむやみに倒すことができないんだよね。」
ちびたこが言った。
村人陣営からの目線で考えて発言する。
たこきれたちはまだ人狼が誰かわかっていないようだ。
ちびたこはまだ人狼だとバレていないうちに行動して、村人陣営を混乱させようと考える。
たこおたが倒されるとゲームが終わらないからと、たこやんが狼少女なのがバレてしまう。
そのため、たこすんとたこきれから狙うことにした。
ちびたこはたこすんを発見する。
(よし。)
ちびたこは覚悟を決めると、ナイフを構えて後ろからこっそりと近づく。
「うわっ。」
たこすんは声をあげる。
「たこすん、大丈夫か?」
たこきれが言う。
もちろん、返事はない。
「たおされたか。いま俺はたこおたと一緒にいた。だから俺はたこすんを倒せない。たこやんは狼少女だから、人狼はちびたこだ!」
たこきれはすこし考えると勢いよく言葉を発した。
「なっ、そんなことないよ!たこやんはたこおたのことを黒だししてたから、僕視点だとたこおたが人狼だね。」
対抗してちびたこが言う。
焦っていて、すこし早口になっていた。
「僕は人狼じゃないから、僕に黒だしをしたたこやんは狼少女。つまり、人狼はちびたこ。本物の占い師はたこきれだ!」
たこおたは情報を整理して自分の中での結論を出す。
「バレちまったらしょうがねぇ。俺は狼少女、いや人狼だ!」
たこやんが言う。
たこやんは狼少女だが、ちびたこではなく自分にターゲットを向けさせることで、本物の人狼であるちびたこを後回しにさせる。
「えっ、たこやんが人狼なの!?」
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