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第二十三章―逆賊たちの持論―#3


ブックマーク登録してくださった方、本当にありがとうございます。

そして、いつも読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。


今回も、詰め込み過ぎて凄く長いです…。それに、なかなか内容が副題に辿り着かない…。何はともあれ、少しでも楽しんでいただけたら、幸いです。


 孤児院に向かう前に、昼食を摂ろうということになって、結局、一度お邸に帰ることにした。


 基本、使用人は厨房で食事を摂っているけど、レムトさんは使用人ではないし、見知らぬ場所で一人で食事をさせるのもどうかということで───ダイニングルームで、レド様と私、そしてレムトさんの三人で昼食を摂ることにした。


 ジグとレナスは、隠し部屋で私たちを監視しながらの昼食だ。


 私は毎回、多めに作ってアイテムボックスにストックしているので、レムトさんの分はそれを出す。



「すみません、突然、御馳走になることになってしまって…」

「いえ、大丈夫ですよ」


 今日は、オーソドックスなホットドッグと、ホットドッグ用のパンで作った卵サンド、それから、細切りタイプのフライドポテトとコンソメスープだ。


「ご馳走様でした。初めて食べたものばかりでしたが───どれも美味しかったです」

「お口に合ったなら、良かったです」


 満足そうなレムトさんに応えながら、私は食後のお茶を淹れる。


 ギルドに顔を出すには、まだ早い。今頃はまた、混み合っている頃合いだろう。食後のお茶をするくらいの余裕はある。


 お茶を淹れたカップをソーサーに載せて、レド様の前に置く。


「ありがとう、リゼ。────ところで…、レムトは俳優だったか。怯えている振りは堂に()っていたが、よくリゼの思惑を読めたな」


 レド様は、どうやらそこが気になっていたようだ。レド様の言葉に耳を傾けつつ、次に淹れたお茶を、レムトさんの前に置いた。


「ありがとうございます、リゼさん。────それは、解りますよ。盗賊団を一人で壊滅できるリゼさんが、ひっ捕らえることをせず、人目を集めるように言うからには────『わざと逃がすんだな』とすぐに解りました」


「まあ、レムトさんなら察してくれるだろうとは思いましたけど────あのアドリブはさすがです」


 私が追わないのが不自然にならないよう、咄嗟に怯えた振りして縋りつくなんて、さすがレムトさんだ。


「リゼさんこそ、困惑した振り、さすがでしたよ。いよっ、さすが“幻のヒロイン”!」

「何ですか、それ…」


 茶化しにかかるレムトさんに、私は思わず呆れた眼差しを向ける。


「………随分───打ち解けているんだな」

「え?ああ、レムトさんとは、舞台で共演したことがあるんです。ほら───エルがケガをして、私がその代役をしたときです」

「ああ…、確かに────そう言っていたな」


 私がセリフや演技でミスをしてしまっても、その度にレムトさんがカバーしてくれて────レムトさんの機転には、本当に感心したものだ。


 エルのケガがある程度回復し、エルが私と演じたいと我が儘言って、レムトさんがやっていたヒーロー役を私が演じることになってしまったときも、レムトさんに演技や殺陣を指導してもらった。


 もしかしたら────あのときはエルよりも接していたかもしれない。



「ですが、真面目な話────レムトさん、ゾアブラがおかしいことに、本当は気づいていたんじゃないですか?」


 レムトさんは、戦えないけど、人の感情の機微や気配には敏感だ。


 ゾアブラの様子やあの護衛に気づいていなかったとは思えない。特に、あの護衛たちは気配を隠しきれていなかったし。


「まあ…、ゾアブラのことは、眼は笑っていなかったので妙だなとは思いました。それに隠れている二人組にも、すぐに気づきました」

「それなのに、何故ついて行ったんです?」

「いや、だって、気になるじゃないですか。まさか、私を殺す気だとまでは思わなかったもので────どういった事情があるのか、つい知りたくなってしまったんですよね」

「つい、じゃないですよ…」


 相変わらずだな、この人は。


「いつかその好奇心が身を滅ぼしますよって、忠告したでしょう。まったく、もう…」


 私が呆れて溜息を()くと、レムトさんは苦笑いを浮かべた。


「このお邸で匿うからには、レド様の役に立ってもらいますからね。レムトさんの食事は私が負担しますけど、ただ飯を食らうのは許しませんよ。レムトさんなら、執事も侍従もできますよね?」

「それは、勿論」


 レムトさんは、ウォイド劇団に入る前に、役作りのため色々な仕事を経験したらしい。その中には、商家ではあるけれど、執事や侍従も入っていたはずだ。



◇◇◇



───白炎様───


 食後のお茶を終えて、後片付けを口実に厨房へと行くと───白炎様との繋がりを辿って、【念話(テレパス)】の要領で、私は白炎様に呼びかけた。


 初めての試みだけれど、私は白炎様の神子で───魂魄が繋がった状態なので、こういったこともできると伺っている。


 いい機会だし、試しておこうと思ったのだ。まあ、できなかったときは、私が先行すればいいだけの話だ。


───何かあったのか、我が神子よ───


 駄目だったかなと思ったとき───不意に白炎様の声が頭の中に響いた。

 良かった、成功したみたいだ。やり方も、これで大丈夫だったらしい。


───突然、申し訳ありません、白炎様。これから、そちらに向かうつもりなのですが、今日は事情を知らない者が一人いるので、姿を現さないでいただきたいのです───


───そうなのか…。では、今日は我が神子の許へは行かないことにする。非常に残念だが…───


───申し訳ありません。近いうちに、また必ず参りますから───


───絶対だぞ?待っておるからな───


───はい。お約束いたします───


 白炎様のちょっと拗ねたような口調に、私に逢えないことを残念がってくれていることが覗えて、私は申し訳なく思いながらも嬉しくなった。


 雑木林の手入れもしておかないといけないから、近いうちに改めて孤児院に行くことにしよう。


 それにしても────これで、白炎様と離れていても連絡を取れると確認できた。何かあったら、白炎様と連絡がとれるのは心強い。




 ダイニングルームに戻ると、何だか、気まずい雰囲気が漂っていた。

 ついさっき初めて会ったばかりの二人を残していったのは、ちょっとまずかったかな。


「すみません、お待たせいたしました。それでは───孤児院に向かいましょうか」


 ラムルには、すでに連絡済みだ。


「…ああ。では行こうか」


 ダイニングルームを出て、エントランスホールに設置した【移動門(ゲート)】へと向かう。


 レムトさんには、詳細は語らず、私たちが幾つかの魔術を行使できることを匂わせてある。魔術に明るくないレムトさんは、レド様の皇子という身分と結び付けて、ただ魔術陣を幾つも所持していると思っているようだ。



 孤児院の北棟に跳ぶと───ラムルが出迎えてくれた。


 白炎様には来ないようにこちらからお願いしたのに、白炎様がいつものように飛んで来ないのは、ちょっと寂しい。


「ラムル、忙しいところ悪いな」

「いえ。それで────そちらが、匿うことになったという…?」

「ああ、ウォイドのところの俳優らしい。レムトという。────レムト、執事のラムルだ」

「レムトといいます。お世話をかけます」


 ラムルは、レムトさんに一礼する。


 ラムルには、男性を一人匿うことになったとしか話していない。詳しい事情は直接話した方が良いだろうと思ったからだ。


「リゼ、まだ時間はあるな?」

「はい、大丈夫です」

「では、ちょっと狭いが、そちらの部屋で話すか」


 一番近い個室を指して、レド様が提案する。

 皆が頷き、ラムルが扉を開けて────まず私が中へ踏み入った。


 私は中を念のため見回して確認してから、奥のカウンターデスクのチェアの向きを変えると、続いて入って来たレド様を誘導する。


「どうぞ、レド様」

「ありがとう、リゼ」


 レド様がイスに腰を掛けた。レムトさんも中に踏み込み、ラムルが最後に入って来て扉を閉めた。


 そして、早速、レド様が説明のために口を開いた────




「なるほど…。話は解りました」

「ラムル、頼んでいる件と併せて、そちらも調べてくれるか?」

「伯爵位を持つ騎士で、19年前の時点で弟が皇妃に被害を被っている人物───ですね?」


 ラムルは、心持ち目を伏せた。


「調べるまでもなく────心当たりがあります。それは…、おそらく偃月騎士団の現団長ウォレム=アン・ガラマゼラです」


「ガラマゼラ伯爵か…」


 私にも、その名は聞き覚えがある。


 偃月騎士団団長だからというだけでなく────イルノラド公爵の友人であり…、イルノラド公女と私を皇子たちの親衛騎士にすることを提案した人物だからだ。



「ガラマゼラ伯爵には弟がいたのか?聞いたことがないが────」


 レド様が、訝し気に首を傾げる。


「旦那様に聞き覚えがないのは、当然のことでございます。ガラマゼラ伯爵の弟御は、旦那様が生まれる前に亡くなられておりますから」

「亡くなっている…?」


「ええ。ガラマゼラ伯爵の弟御は────亡くなったジェミナ皇妃の親衛騎士なのです」


 ジェミナ皇妃の親衛騎士は亡くなっていたの…?


 私は、ジェミナ皇妃と唯一接近したあの夜会のときを思い返す。


 あのとき───ジェミナ皇妃のことばかりに目が行っていたが───確か、騎士が一人傍に侍っていたはずだ。


 今思えば────随分、若く見えた。ジェミナ皇妃が皇王に嫁いだのは、前皇妃様が亡くなってから───レド様が生まれる前と聞いている。


 そう考えると、確かに年齢が合わない。あの青年は、親衛騎士ではなかったからか。


「ガラマゼラ伯爵の弟御は────ガラマゼラ伯爵とは違い、剣の腕は振るわないものの…、線の細い美男子として、ご令嬢の間では人気を誇っておいででした。25年…、いえ、もう26年前になりますか。輿入れに伴い、ジェミナ皇妃につけられる親衛騎士には別の者が決まっていたにも関わらず───ジェミナ皇妃が我が儘を言って、ガラマゼラ伯爵の弟御に替えさせたのです」


「皇妃の親衛騎士は────何故、亡くなったんだ?」


 ラムルは、ちょっと私を気遣うように眼を向けてから────続ける。


「当時、ジェミナ皇妃は───まだ、15歳になったばかりでした。対する皇王陛下は、30代に入っておりました。初夜を迎えたとき───ジェミナは宣ったそうです。『こんな年を取った男に処女を捧げるのは嫌だ』───と」


 …まあ、同じ女としては────その点に関しては、ジェミナ皇妃に同情しなくもない。おそらく、先代ベイラリオ侯爵の意向で嫁いだのだろうから。


 だけど────話の続きを聴いて、そんな同情は跡形もなく消える。


「皇王陛下はお怒りになり、寝室から出て行かれました。皇王陛下にとっても望まない結婚でしたから、当然です。ジェミナ皇妃は────皇王陛下が出て行かれた後、自分の親衛騎士を寝室に連れ込み、翌日、“処女の証”を提示して────皇王陛下とジェミナ皇妃の婚姻は成立したということです」


「……そんな馬鹿なことが────ありえるのか?」


 レド様は、唖然とした声音で呟く。


「例によって、先代ベイラリオ侯爵が押し切ったらしいです。ジェミナ皇妃が、さすがに苦言を呈した祖父に、『とにかく、皇王の寝室で初夜を迎えれば、それで結婚は成立すると仰ったではありませんか。何がいけないの?』と返したというのは────皇宮の使用人の間では、あまりにも有名な話です」


「…そこまで────」


 レド様は、言葉を切ったが────その後に続く言葉は言われなくても明らかだ。


「では…、ガラマゼラ伯爵の弟は────」

「…おそらくは口封じでしょう。先代ベイラリオ侯爵は、何とか醜聞を隠そうと必死でしたから。皇妃の寝室に賊が忍び込み、皇妃を護っての名誉の死とはなっておりますが────皇宮に勤めている者は、誰も信じてはおりません」


 ラムルがそう話を締めくくると────室内に、沈黙が降りる。


「……話は解った。では────そのガラマゼラ伯爵の周辺を調べてくれ」


 レド様が沈黙を破り、沈痛な面持ちでラムルに命じる。


「かしこまりました」


 ラムルはレド様に向かって一礼した後、ちらりとレムトさんに眼を遣る。


「こちらの方は、どう致しましょう?」


 レド様が答える前に、私がラムルに答える。レムトさんを匿ってくれるよう頼んだのは、私なのだ。私が負担を負うべきだろう。


「レムトさんは、一時的にファルリエム子爵家の使用人として扱います。ですから、レムトさんの諸経費に関しては、私に請求してください。

それと───レムトさんのことは、保護するだけに留まらず、ラムルの補佐として使ってください」

「私の補佐として───ですか?」

「ええ。レムトさんは、執事や侍従の経験がありますので、通常の業務ならある程度はできるはずです。────できますよね?レムトさん」

「…頑張ります」


 私が有無を言わさないよう笑顔で話を向けると、レムトさんはお馴染みの苦笑いを浮かべた。


「……随分、信頼していらっしゃるようで」


 あれ、心なしか───ラムルの声が低い気がする。もしかして、レムトさんが信用できないのかな。


「レムトさんは、これで有能ですよ。ちょっとアレなところもありますが、ウォイドさんもエルも信頼しているくらいですし」

「………そうですか」


 私の物言いでは説得力がなかったのか────ラムルは何だか納得しかねているような感じだ。


 まあ、でも、接しているうちに、レムトさんが信用に足る人物だと判ってくれるだろう。

 



「ラムル、諸経費の請求は俺に回せ」

「かしこまりました」


 あ───やっぱり、駄目だったか…。



◇◇◇



 レムトさんをラムルに任せた後────レド様と私、それから姿をくらませたジグとレナスと共に、街中の適当な位置に跳び、そこから冒険者ギルドに向かって歩き始めたのだけれど────


 何だか、さっきからレド様が物静かだ。それに、ジグとレナスも妙に冷たい空気を発しているような気がする。


「あの…、レド様?」

「リゼは────随分、あの男と仲がいいんだな」

「え?」


 ……もしかして、レムトさんのこと?


 あ───そうか。私にとって、レムトさんは“演技の師匠のような人”でしかなくても、レド様には単に“私と親しい男性”に見えてしまうんだ。


 レムトさんが演技にしか興味がない人だと私は解っているけど、レド様はそうじゃない。


 どう説明すべきか話しあぐねているうちに───何故か、ジグとレナスまで言い出す。周囲に人がいないので、【念話(テレパス)】ではなく口頭だ。


「すごく気安い感じでしたよね、リゼラ様」

「オレたちには、もっと気を張っている感じなのに」


 ええっ?


「いえ、あれは───気安いというより、レムトさんは…、演技のことしか考えていないどうしようもない人という認識があってですね。対応が、つい雑になってしまうだけなんです」


「それは───気を許しているということではないのか?あの男たちを逃がすときも、俺たちなんかよりも余程、息が合っていたしな」


 レド様が、憮然として口を挟む。


「そんなことはないと思いますけど…」


 本当に、そんなことはないんだけど。

 どう説明しても、多分────この三人は納得しないような気がする。


 これ、どうすればいいの?

 何だか、物凄く厄介なことになってしまった。


「私は…、レムトさんとより、レド様との方が息が合っていると思っていますし───レムトさんよりも、ジグとレナスを信頼していますよ」


 ほとほと困り果てて────ただ、本心を言葉にする。


「それは───」

「それは…、本当ですか?」

「オレたちのこと、本当に信頼してます?」


 ジグとレナスが、身を乗り出す気配がした。


「本当ですよ」


 私が頷くと───ジグが、いつの間にか立ち止まっていた私たちが認識されないよう【認識妨害(ジャミング)】を広げ、レナスは【認識妨害(ジャミング)】を解いた。


 二人が、くらませていた姿を露にする。


「それなら、証明してください」


 ジグにそう言われ、私はさらに困惑する。


「…どうすればいいんですか?」


 すると、二人はにっこり笑った。


 あ、この笑顔────レド様が、ノルンに話を聴き出したときの笑顔にそっくりだ…。


「それです。それを、やめていただきたいのです」

「え?」


 意味が解らず、私は首を傾げる。


「リゼラ様の────その敬語ですよ」

「前々から思っていたのです。リゼラ様は我々の主なのに、敬語で話すのはおかしいと思いませんか?」

「オレたちを信頼しているというなら────もっと、砕けた口調で話していただきたいです」


 二人は、交互に言い募る。


「でも────私は二人の主といっても、本当の主はレド様ですし───それに…、ジグもレナスも、レド様の護衛という立場では私の先達ではないですか。敬語でもおかしくはないと思いますが…」


 それに、年上だしな。名前を呼び捨てしているのだって、烏滸(おこ)がましい気がするのに。


「リゼラ様────そんな風に思っていたんですか?」

「つまり…、我々の忠誠を疑っているんですね?」


 ええっ、何でそうなるの?


「そんな────疑ってなどいませんよ。二人が私にも忠誠を捧げてくれているのは、ちゃんと解っています」

「それなら、オレたちには砕けた口調で話してください」

「そうしたら────リゼラ様は、我々を信頼してくださっているのだなと思えますから」


 ええ、何その持論。


 強い意志をその瞳に湛えた二人は、まったく引かない構えだ。

 ああ、これは────絶対に折れそうもない。


 私は、溜息を()く。


「解りました。それでは────これからは…、ジグとレナスには、普通に話すことにする。これで、いいの?」


 本当にいいのかなと内心思いつつも告げると────ジグとレナスは、物凄く嬉しそうに笑みを浮かべた。

 レナスは、結構、頻繁に嬉しそうな表情を見せてくれるけど───ジグは、ノルンの件以来だ。


 こんなことで、二人がこんなに喜んでくれるなら────まあ、いいか。


 何だか私も嬉しくなって、口元を緩める。


「ルガレド様、そんなに睨まないでくださいよ」

「睨んでない」

「いや、何処からどう見ても睨んでます」


 ジグとレナスは、嬉しそうな笑顔のままだ。レド様のこめかみに、血管が浮き上がる。


「くっ。リゼがお前らに丁寧に接するのは勿体ないと思っていたが────これはこれでムカつくな」

「相変わらず酷いですね」

「ルガレド様は、本当に心が狭いですよね」

「……いい加減、その笑顔やめろ」


 この三人は本当に仲がいいなあと思いつつ────ガレスさんたちを待たせるわけにはいかないので、私は苦笑を浮かべて、応酬を続ける三人の軽口に口を挟んだ。

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