『おふくろの味』問題について
テレビで夫婦喧嘩の原因の一つとして『母親と妻を比べてしまう』というのがありました。
ああ、よく聞く奴だなと思いながら聞き流していたのですがその中で『おふくろの味』について言及がありました。
妻が作った料理を食べて『母さんの方が上手だよ』と何の気なしに言ってしまい喧嘩になる。
おふくろの味を求めたら『お母さんに作って貰ったらいいじゃない』と喧嘩になる。
私はどちらかと言えば奥さん側の意見だ。
とは言え、私は独身なのでもしかしたら結婚したら奥さんにそういう事を言ってしまうのだろうか?
という事で色々と考えてみたがある事に気づく。
あれ?これぞ『おふくろの味』って思いつかないな。
最初に言っておくがウチの母親は料理は上手だ。
上手なのだが、記憶に強烈に残るような料理は思い浮かばない。
というか基本的に私は味の比較をあまりしない性質だと思う。
一応少しぼかしたのは無意識でしている可能性もあるので、だ。
祖母が作った料理や、昔付き合っていた彼女が作った料理なんかを食べた事がある。
母親の作る料理とは当然味付けが違うが別にその事で不満を覚えた事も無い。
元々、我が家では『よそはよそ、ウチはウチ』という教育が強かったのも原因だろうか。
だから、他者とを比較する意識があまりない気がする。
後、我が家では父親も結構料理をする。
まあ、殆ど味覇ベースなのだが……
だから家の中でも母親以外の作った味に出会う環境だ。
そして職場ではかつて職員が輪番で料理を作りそれを『検食』していた。
もうそりゃ色々な人の料理を食べて来て『これ美味いですね!』と味付けの秘訣を教わったりしている様な人間だ。
ついでに言うと自分も作るから料理を人に提供する大変さは身に染みている。
後、そもそも味に対するこだわりは薄いかもしれない。
Youtubeの料理チャンネルを視聴し『あ、これ作ってみよう』や3分クッキングを観て『よし、やってみよう』な人間だ。味付けなんかころころ変わる。
というわけで根拠は薄目かもしれないが私には『おふくろの味』問題は関係ない気がする。
まあ、それを証明するには結婚しないといけないのだが今の状況だとなぁ……
結婚していればそれなりの説得力とまた違った視点があるのかもしれないがこればかりは……である。