~第1章・夢見た異世界生活・第1話~
「おい、おい!君大丈夫か!」
「う、う~ん、え!誰!?」
「おい、顔みていきなり声出すなよ、
びっくりしたぞ」
「す、すみません、
えっとここは何処でしょうか?」
「はぁ?ここは獣の森だろうが、
どっかぶつけて記憶喪失でもなったか?」
「け、獣の森?」
なんだそれ?聞いたこと無いぞ、そんな森。
それに周りをみたらさっきいた風景と
全く違う…周りには木々が、
さっきまでビルに囲まれていたのに…
まさか、
夢見た異世界転生!?
そう考えると今の状況に納得いく。
やったぞ!もうこれで、
残業地獄から抜け出せる!
あのくそ上司にも文句言われない!
「それで、兄ちゃん
こんなところになにしに来たんだ?
みたところ冒険者の身なりじゃねぇし」
「いやぁ、すみません。
かなり遠くの田舎から来て
うち貧乏なんで冒険者になって出稼ぎ
してこようと思って…」
「なるほど、じゃあお前さんは北方人か。
確かに身なりもそんな感じだな、
まぁ若干違うが…」
「はい、それで都市を目指して
旅していたんですがいつの間にか
気を失っていて…」
「なるほどな、じゃあ俺が案内してやるよ
俺もクエスト達成して帰るところだから。」
「あ、ありがとうございます!」
「おう、じゃあいくか」
「はい!」