スラム街の悪魔
高校3年生です。
執筆中ですが是非楽しんでください。誤字、脱字、句読点や構成などはド素人なので大目に見てください。
紀元前1000年前。今から約3000年ほど前、大賢者イブールによって海を越えた遥か東の国より伝わったとされる魔術。長きに渡り人間の手によって改良され、進化を遂げた魔術は今や人類の暮らしにおける基盤となっていた。
第一話
20世紀に入り益々目まぐるしい発展を遂げ、今や世界一と称される程栄えてきた都市、新東京。20年前、人類史上最悪と言われるミレニアム大戦。僅か1年の期間で勃発し、終戦に至ったというのも前代未聞だろう。表向きには資源と領土問題で昔からいがみ合い、冷戦状態にあった大国「アメリカ」より日本の魔術機関の中枢を担う『日本魔術機関東京本部』への直接爆撃によって勃発され、その頃飛躍的に進化を遂げていた日本の魔術に遠く及ばす米国が白旗を先に白旗を上げたというものだ。それまでは経済的にも世界のトップに立っていたアメリカも今や衰退の一途を辿っている。
そんな東京に住む影の住人がいる。彼等は世界一華やかな東京という都に住みながらも、裏の世界を生きる人間。そう、東京は近年、爆発的な人口増加により貧富の差が広がり、貧しい者には仕事も与えられず、路上に居るだけで警察に暴行、連行され最悪の場合は死刑になるものまでいる。東京という世界を代表する舞台に、秩序を乱し、見栄えを汚す彼等は必要とされないのだ。
そんな彼らは路地裏やビルの陰、スクラップ置き場に住み、ゴミ箱の食料を漁って暮らす悲しき影の住人。人呼んで「スラムの住人」である。
ズズ...ズン。地震だ。震度4位はあっただろうか。
「また地震か。最近多いよなー全く。」
煙草を咥えながらゴミの山に腰掛け空を見上げる。空は晴天である。彼の名前は宗司。両親に捨てられ、物心着く頃には心優しいスラムの住人に育てられていた。
「おい宗司。タバコはやめねぇか。まだ未成年だろ」
横から鋭い口調で話しかけてきた片目に傷のある強面の男。彼こそが路上に捨てられた宗司を拾い、17年間育ての親として共に生きてきた柴 一鉄である。
「あー、鬱陶しいっての。親父だって若ぇ頃はヤンチャしてたんだろ。」
「ったくお前ってやつは。子はやっぱり親の背中を見て育つもんなのかねぇ。」
呆れながらも一鉄の顔には笑みがあった。
「本当の親父でもねーくせに何言ってやがる」
そう吐き捨てて宗司は街へと向かい歩き出した。すると横から宗司と同年代である17歳、創が咄嗟に声を上げた。
「宗司!それは無いだろ。親父さんはお前みたいなひねくれ坊主でも一端に育ててくれた恩人だぞ。」
「いいんだよ、ありがとよ、はじめ坊。あいつぁ反抗期なだけだ。」
「でも...」
一鉄は苦笑いしながらも何処か悲しげな表情に見えた。実の息子同然に育て上げた宗司に、あんな事を言われて相当ショックなのだろう。創は暗くなってしまった雰囲気を打開するためにも仕方なく言葉を発した。
「宗司ーー!ポリ公に捕まるんじゃねぇぞー!」




