18~22
永久不滅 ~僕たち二人の愛は止まることを知らない~
「ぺっ。おえっ」
変化 ~種はいつの間にか植えてあった~
優しい人が救われる世界なんてなくて、努力した人が報われる世界なんてなくて、いつだって理不尽に全てが支配されているのだということを、世界の常識から追い出された僕は知っている。
外れた人間だから、様々な空間から追放された僕だからこそ、わかる。
悲劇にしかヒーローが登場しない、パラドックスの錯覚も僕はもうわかっている。
どんなに偉そうにしていても、その人自身がそこにいてはわからないのだ。
だけど外にいる僕にはわかっている。僕にはわかる。
僕だからこそ、わかるんだ。
そしてこれを理解していることこそ、悟っているというそのことこそが、これから英雄となるものの証なのではなかろうか。
今現在では愚かな民に認められていないことと同じに、だ。
後悔 ~自信がもっと付いたなら~
僕に対する当て付けのつもりなのだろうか。
言葉 ~不器用なままで~
耳が聞こえないのと文字が読めないのと、だっけ?
その二人じゃあ確かに会話をするのは大変そうだね。一人ひとりそれぞれだって大変そうなくらいなんだからね。
僕なんかにそんな力があるのが申し訳ないからプレゼントしたい。
それだったら少しは僕も役に立てるのだろうか。
迷惑を掛けずにだれともかかわらずにできるだけ引き籠ったまま生きていたいとは思いながらも、役に立てるなら役に立ちたいと思う。当たり前じゃん。
どうして僕はこんなに健康なんだろうね。
頑張っているのに病気なんかに邪魔されている人がいるというのに、どうして僕が、その人たちよりも健康さを手にしてしまったのだろう。
それはとても罪深いことに思えてしまった。
一人僕自身ただ一人の問題なのだから、それでいいじゃないかと思ってきていたのに、そこには僕の罪を感じないではいられないじゃないか。
どうして僕はここにいるのだろう、苦しくならないではいられないじゃないか。
僕を責める声。僕を苛む声。僕を哀れむ声。僕を外へと引き摺り出そうとする罵声。
そのどれよりも、僕の胸に突き刺さって苦しめる内容であるように感じられた。
病の恐ろしさをここでやっと知ったような気がする。
どうして僕が、それだけが何よりも僕を縛り付けて苦しめた。
自分から出される自分への疑問ほど、心苦しいものはないと思う。
病弱軍師 ~桜の花のように美しく散ることを彼が望まないのなら~
駄目だって。今このタイミングで、病気の話が続くのは、駄目だって。
駄目だってば……。




