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 虹色 ~濁ってしまっていた色~


 本当は途中から気付いていました。

 ここにやって来なくても、気付いていたのですから、どこかで反省をする機会はいくらだってあったことでしょう。

 それだのにそうすることはなされませんでした。

 結果として、用意されてしまったこの時間の中で、散々自らが言ってきた理論により自らが苦しめられることになるというわけです。

 自分が吐いた論ほど、説き伏せることが難しいものはありませんでした。


 純を信じていたはずが、いつしか悪の方へ、罪の方へと焦点は移っていってしまっていました。

 いつの間にか、罪の色をこそ大きく見てしまっていたわけです。それこそ何より罪なことであろうと、そうした口の中で言葉を発していたのでした。

 自らが悟った気になって、他の人を見下したような口をするのは、どれほど教えを知らないことだったでしょうか。

 神様が示してくださる道から、徐々に離れていってしまっているようなのでした。

 いつしか神託は賜らず、元預言者のただの人間としての言葉となってしまっていたに違いありません。

 それが神の名を詐称することであるとは、気付いていなかったのでしょう。


 何よりもキャンパスを汚していたのが、己であるだとは今の今まで気付いてもいないのでした。

 気付かないことを哀れみながら、それが何よりも憐れであることを、今となって今更に知るのです。

 理論として随分前から知ってはいたことでした。

 知っていたであろうことだけに、悔しいのですね。



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