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9~13



 死後 ~受け継いできた古墳~


 目立ちたいという要求は、悪いものではないのでしょう。

 欲望があることは、悪いものではないに決まっています。

 それでもそのために好き勝手をするのは、どうにも違うというものでしょう。

 神様はそれさえもご覧です。

 ほら。



 夢 ~遥か遠く飛鳥~


 分かたれた運命は、本人たちのせいではないことでしょう。

 けれど諦めなければ、運命を切り開く道があるということを、知っている人はいるはずです。

 運命を切り開く道は、何かを壊して人を傷付ける道と等しいものです。

 自らの身を、安全を破壊するものに違いありません。

 それを選ばなかった彼は、きっと正義を知っていることでしょう。


 神様に、仏様に祈りを捧げた彼は、夢の中で願いを叶えたことでしょう。

 信じている来世では結ばれているのかもしれません。

 信じた彼は救われるというものなのです。

 不条理に満ち溢れた制度に従いながらも、抗おうとは思いながらも世を乱さない彼は、祈りを捧げて夢の中で夢を見ることを望む彼は、ものを知っているものではないでしょうか。

 虹色は描けないことでしょうが、白は保てることなのでしょう。



 忠犬 ~奈良の主はだぁれ?~


 いつか気付くときが来ることを願うばかりです。



 夢大陸 ~届かない平安を求めて~


 罪を意識する彼は、罪を背負う覚悟を持ちながら罪を受け入れようとする彼は、それだけの強さを持っているのでしょう。

 無責任にハッピーエンドを信じている愚か者ではなくて、知りながら、知っていながら突き進もうとする彼は、何よりの罪人でしょう。が、何よりも強いのでしょう。

 混ぜた結果が黒だと知りながら虹色を信じる彼は、工夫と努力を知っています。

 知識の先の道を知っています。

 それはまだ見ぬ変化を齎すことになるのかもしれませんね。



 距離 ~背負う鎌倉の夢の夜に~


 兄と弟は、それぞれにそれぞれへの想いを向けています。

 それは結果に関わらず、どちらから向けられた想いも思いやりが籠められていたものではあります。それは嘘ではありません。

 けれど招かれた結果がどうにも浮かばれるものではないのは、彼らの行動に原因があるということを彼らは知らないのでしょう。

 仏様に祈りを向けることで、彼らが救われる道は残されているのかもしれません。

 けれどそれではきっと神様の導きを得られないことを彼らは知りません。


 願いは一つ、自分本位なものではない、慈悲に満ちた願いは一つ。

 それでも彼らの望んだ結末はどこにも存在しない、さて、彼らはどこで間違っていたというのでしょうか。

 それが街が絵とはまた違っているのだということに、気付くのはいつになるのでしょうか。



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