表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/274

12~16


 夢大陸 ~届かない平安を求めて~


 何もかもが咲き乱れる時代か。

 全てを壊す力を持っていて、かつ全てを壊すことを望む、そんな人間に養われている生とは、どれほど不安に満ちていることだろう。

 いつ興味を向けられて、壊されるかわからない状態。

 幸せになることを望むことが、一番の恐怖に近付く瞬間だとは、皮肉で辛い、質の悪い人間に相応しい制度だね。

 きっと夜に生きているんだろう。

 いろいろなものを手に入れても、夜でしか生きられないのだろう。


 ……なんて、僕にはよくわからないんだけどね。

 夜が好きな現代人でしかないし、時代がどうのだとか、力がなんとか言われたって僕に気持ちはわからない。

 そんなの今の世でもあるとは思えないもん。

 だけど、なんて言うんだろう。

 なんとなく綺麗だなって思える。

 綺麗なんだけど昼になり切れない感じが、僕が好きな景色を見せてくれていた。



 距離 ~背負う鎌倉の夢の夜に~


 兄弟がいるというのはどういう気持ちなのだろう。

 並び立つ星のようなものなのだろうか。

 夜空に二つ並ぶ、照り輝く美しい満月のようなものなのかもしれない。

 太陽と月みたいなものなのかな。

 照り輝く太陽がそこにあったなら、夜よりも昼を愛せるのかもしれない。

 昼が好きになれるかな、僕。

 別に昼が正しいなんてだれが決めたわけでもないのだから、何を言われる謂れもない。

 でも時折、僕はただ寂しがっているだけなんじゃないかとも思うんだ。



 春 ~桜の頃へ交わす想い~


 桜の儚さや哀しさは、その切なさは魅力的なものだろう。

 夜桜となったら、それは果てしなく美しいことだろう。

 単なる夜にさえ魅力を感じてしまう僕は、夜桜ともなると狂おしいほどに魅力を感じてしまうのだろう。

 見に行ってみようかな。

 ちょっと、行ってみようかな。


 外に出るのは好きじゃないけれど、夜ならば外に出ていける。

 桜の咲いている場所、どこかへ、ちょっと探してみようか。

 ちょっと行ってみようかな。



 愛 ~それは偽りでも~


 愛されているって思えるんなら、それが嘘だとしても構わない。

 あえて自覚してしまわなければ、どんなに惨めなことだったとしても、本人としては幸せじゃないか。

 本人が幸せなら、構わないじゃないか。

 そんな気持ちはないでもなかった。

 僕のこの気持ちみたいなことを、彼女も言っているのだろうか。



 夜酒 ~君の香りに溺れて酔うも酒の所為か~


 夜に酔っていると、酒にも酔うことになるということだろうか。

 今のところ僕は完全に夜にやられてしまっているのだし、酒を呑むようになったら、そのまま酒に頼るようになるのかもしれない。

 全ての理由を押し付けることになるのかもしれない。

 それはちょっと怖かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ