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11、12


 忠犬 ~奈良の主はだぁれ?~


私「これって、自分のターンにころっと物語を変えるようなシステムなの? だから私たちもすっかり話が進んで、あなたが私を抱き締めてくれるところまで来たでしょ?」

俺「なるほど、それはありえるけど、それは言っちゃ駄目だろ」

私「まあまあ。ってことは、この女の方は、自分のターンが回って来たときに、いろんな世界を旅して改心するっていう流れかな?」

作者「絶対に言っちゃ駄目。それは言っちゃ駄目」



 夢大陸 ~届かない平安を求めて~


僕「好きな相手がいるんなら、今のうちにその人に飛び付いておきな。手に入らないところまで行ってしまってから、後悔したってもう遅いのだからね」

先生「それは……私の言葉、どうなさったのか」

僕「ひどく心に突き刺さる言葉だと思いまして」

先生「失恋でもなさったのか?」

僕「え、ええ、そうなのですよ。大敗北です」


先生「実は、私もそうだったのだ。ずっと隣で見ていたのは私なのに、あと少しで手に入るかもしれないと思ったのに、やはり無理だった。結局は無理だった。しかしただ無理なら諦めも付くが、すっかり奪われてしまった。悔しくて、けれど幸せになってくれるのが嬉しくて」

僕「ご立派ですね。幸せになってくれるのが嬉しいなど、僕にはきっと言えません」

先生「私だってきっと言えなかったろうよ。けれど片想いがあまりに長かったのと、あんな笑顔は見ていなかったものだから、驚いてしまって、嬉しくなってしまってね。本当に大敗北だ」

僕「最初から僕は二人の恋路を横から見ているだけ、出会ったときから手遅れだった。それなのに一瞬ばかりチャンスが舞い降りたように見えてしまったものだから、醜く求めてしまっているのでしょうか」

先生「求めるのは醜くない。自らの幸せを望むのは当然のこと。諦めの先の境地など、ろくなものでもない」


私「少しずつ思い出してくれたらいいの。気にしないでね。私のこと、それまでは親友だと思いたいのに好きになりそう、どうしよう、なんて段階でもがいてくれてもいいから」

俺「好きになってもいいんだろ? なら、遠慮なく好きにならせてもらう」

私「そっか。じゃあ、好きにならせてあげる」


男「毎晩、歌を贈ってみようかと思うのですが、いかがでしょう」

姫「素敵ですね。毎晩、口説いてくださるというのですね。私の好みを撃ち抜いて、思い切り恋に突き落としてくださいよ」

男「通っていたはずなのに、その隣に立てるようになったら通わない日があるなんて、ひどい話ですよね」

姫「本当ですわ」


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