絆 ~たとえ世界が違っていても、手を伸ばせば届くことを信じているから~
記憶喪失 ~一方通行の恋心~
悲劇から始まった三十代前半の夫婦の物語。
スタートしたのは自宅だが、主な舞台は病院となっている。
矛盾 ~刹那の永遠~
ずっと家の中で過ごしていた少年の短い冒険と淡い恋の物語。
「彼」の家からスタートし、市街地から外れた草原へ移動し、彼女のいた洞窟へ、そして主人公の家へと移動していく。
最期 ~花の微笑み~
桜に踊らされながら必死に生きる夫婦の物語。
主人公の家の近所の桜並木に始まり、主人公の家、佐倉家と舞台は移っていき、後半は病院が多くなる。
記憶喪失 ~一方通行の恋心~
記憶喪失から始まる二度目の恋と、幸せに続いていた一度目の恋、一度目から二度目へと移りゆく恋の間の物語。
舞台は温泉宿。
夜空 ~それを飾るもの~
夜空を愛する少年の、夜と昼とを行き来する輝きに憧れた物語。
舞台は少年の部屋の中。
虹色 ~濁ってしまった色~
主な登場キャラクターはなく、神様の視点から描かれ、見下ろされる少年の揺れる感情がある。
来世 ~縄文の恋心~
恋に惑わされ全てを捧げた男とキュートで魔性の女の旧石器物語。
定住はせずに狩猟をしながら移動をしていく。
恐怖 ~強くなれずに弥生の時を~
家の中で孤独に生きる、「要らない人間」の不要な物語。
終始主人公の家の中。
死後 ~受け継いできた古墳~
宗教的なことが廃れ始めて、上級階層はいずれだれもが死によって消滅することに気付き、救いを求めて逃げ去る文化人や自分自身が信じることのために財産を使い果たそうとする貴族が現れ始めた、文化的に大きな転換期を迎えた世界で失われそうな自我に足掻き苦しむ心の物語。
舞台は主人公の部屋の中。
夢 ~遥か遠く飛鳥~
夢のように優美で優雅で輝かしい少女に恋い焦がれる教養はないが穏やかな少年の物語。
少年の心は彼女の屋敷、それから帰って行った彼女の都へと移り変わっていくけれど、実際の舞台はずっと少年の住んでいる家と働いている畑である。
忠犬 ~奈良の主はだぁれ?~
全ての上に君臨する女王の孤独の物語。
舞台は常に奈良の都。
夢大陸 ~届かない平安を求めて~
悲劇の中で始まる愛、大きく変わり揺れ動く社会の中で惹かれ合い揺れるハッピーエンドでバッドエンドな物語。
一度先生の家に行っているが、それ以外に外出はなく主人公の部屋の中から舞台が移り変わることはない。
距離 ~背負う鎌倉の夢の夜に~
悪意に翻弄された美しい兄弟の物語。
舞台は鎌倉にある老舗和菓子屋。
春 ~桜の頃へ交わす想い~
桜の美しさの秘密を暴き、桜へと組み込まれた”聖人”たちの物語。
回想の中で意識は移動しているけれど、舞台は動かず桜の樹の根元である。
愛 ~それは偽りでも~
愛を夢見て愛を喪った夢見る少女の夢物語。
具体的な居場所はどこでも触れられていないが、ずっと主人公は自分の家で夢を見ていた。
夜酒 ~君の香りに溺れて酔うも酒の所為か~
運命に踊るまっすぐで哀しい恋の物語。
舞台は彼女を喪った後の「僕」の家。
守護 ~いつでもあなたの傍で~
自分勝手さを愛と信じる客観的な目を持たない少女の悲劇の物語。
舞台は学校や「あなた」の家、通学路など、「あなた」がいる場所。
永久不滅 ~僕たち二人の愛は止まることを知らない~
愛を愛して信じられない愛を愛で信じようとする愛と愛の物語。
舞台は二人の家。
変化 ~種はいつの間にか植えてあった~
戦争反対を掲げる温厚な平和主義者夫婦が、戦争に協力せざるを得なくなり、罠に嵌る沼に沈むように戦争へと巻き込まれ囚われていく葛藤と哀しみと希望の物語。
舞台はほとんどが主人公夫婦が住む家である。
後悔 ~自信がもっと付いたなら~
少女の不安の物語。
舞台は彼女の脳内と言いたいところだけれど、一応彼女の部屋と教室ということになっている。
言葉 ~不器用なままで~
十分に言葉を扱う力を持たない、純情な二人の言葉と文字の物語。
舞台は図書室と家である。
病弱軍師 ~桜の花のように美しく散ることを彼が望まないのなら~
乱世に生きる若い二人の国と桜の物語。
主な舞台は彼の城となっている。
人生 ~たった一度を楽しもう~
前向きになるための物語。
主人公の語るような心のみで舞台といえるような場所らしい場所は存在せず、場所の移動はない。
運命 ~避ケラレナイ運命ナドナイ~
苦しみの中で自問自答を繰り返す物語。
舞台は彼の部屋であるが、場所が登場したことはない。
汗 ~努力は影でするものです~
前向きで明るい物語。
場所を表す描写はどこにもないけれど、舞台は主人公が普段走っているランニングコース。
不自由 ~動かなくなっていく~
愛し合う二人だが、二人を隔てる病という壁は、厚く高く聳え立っていた。せめて望むことをしてやろうと、足掻く男女の闘病恋物語。
前半は主人公が入院している病院にいるが、外に出てからは車の中だったり海だったり、様々な場所を巡っている。
桜 ~手の届かない花~
主な登場キャラクターはなく、神様の視点から描かれ、見下ろされる乱世の虚しさと人間の愚かさがある。
大人 ~得ることで失うもの~
想い出の美しさに囚われた幻想の物語。
舞台は常に彼の書斎である。
初心 ~初めてだから~
極端に社会に馴染む能力の低い二人が出会ったことにより始まった、人間のふりをした二人の人間の真似事の奇妙な物語。
あいまいな夢と現実の境界線の中、二人が実際にいるのはそれぞれの家である。
性別 ~愛に理由なんて必要ないわ。夢にも、欲望にも、同じことよ~
強くなろうと決意する僕と、可愛い君との他愛のない物語。
舞台は彼らが同棲している家から動いていない。
月 ~月がまっすぐに光るとき~
幻想に縋らなければ生きていけないほどに心が傷付いているということにも気付かず自分が何をしたかにすら気付かないままに生きていく少年の物語。
場所の中心は森の奥にある神聖なる湖と主人公が呼んでいる湖。




