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言葉 ~不器用なままで~
わたし
文字をイラストとしてしか捉えることができず、勉強ができないわけではないが、文字を読むことはできない。
努力家。引っ込み思案。
後半は少しずつ、文字を形として覚えることで小学二年生に及ぶほどの能力を得始めていた。
あなた
生まれつきほとんど耳が聞こえず、ほとんど本を読んで過ごしていた。
記憶力がよい。
読書や勉強で日々を過ごしていたため、普通に視力も悪くなっている。
十分に言葉を扱う力を持たない、純情な二人の言葉と文字の物語。
舞台は図書室と家である。
女性 一人称




