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3~9


 最期 ~花の微笑み~


 楽しめば幸せが手に入るから、好きなことを、周囲の目なんて気にせずに生きたらいい。あまり悲観ばかりするものでもない。

 覚えている。そう言ってくれた人だ。

 本当に絶対に信じられるっていう最高の相手と運命の出会いを果たしたいだけで、面倒な出会いを増やしたいとは思っていない私だけれど、前に会った人ともう一度会えることはなんだか嬉しいような気がしていた。

 ちゃんと、覚えていた。ちゃんと、嬉しい。


 どうにも私は変われてきているということだと思っていいのだろうか。

 そんな言い方をするのは大袈裟なような気もするのだけれど、それだって私は、変われていることが、どういう意味なのかまだ私自身わからないけれど嬉しいの。

 そのうち、周囲の目を気にせずに好きなことをできるようになるだろうか。

 そうあれる日がやって来たなら、私にも運命は訪れるはずだ。

 前の私ならば、そんなことができるんならとっくにしているとそう考えて悪いように思うんじゃないかって、思ったの。

 だからこそ、私は「素敵なおともだちを作るのよ」と小さい少女に告げたのだった。



 記憶喪失 ~一方通行の恋心~



 夜空 ~それを飾るもの~



 虹色 ~濁ってしまった色~


 私のキャンパスは何色なのかしら。今、どんな状態にあってしまっているのかしら。

 なんて馬鹿らしいことを言うのかなんて言わないで、真面目に、そんなことを考えてしまっていた。

 きっと私はもう汚れきって、真っ黒になってしまっているのでしょうね。

 こうなっては色は戻せない、言われなくてもわかっているわ、きっと、きっとね。



 来世 ~縄文の恋心~


 田舎臭くても、訛っていても、好きな人が一緒にいて守ってくれると誓ってくれているのなら、それで幸せなのよね。

 必死に周りに合わせている私よりは楽しく過ごせているはずね。

 背伸びばかりしていないで、ちょっと私も立っている場所を見てもいいのかな。



 恐怖 ~強くなれずに弥生の時を~


 引きこもり、部屋の中で一人で何を言っているのかしら、気持ち悪い。

 かっこつけたこと? というかなんといったらいいのかしらね。

 わけのわからないことをわざわざ言うもんだから、気持ち悪いわね。

 引っ込み思案は仕方がないけど、そういうわけでもないんでしょ? そんなの、ただ勝手なだけじゃないのよ。

 無理だわ。



 死後 ~受け継いできた古墳~


 死んだ後のことまで考えていられないわよね。

 死んでからみんなにいろいろ言われて笑われてっていうのは耐えられないけど、だから死んでから目立ちたいとか思わないし。


 って、えー、ここで私のターン終わりなの? それならもっとちゃんとやったのにー。


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