表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絆 ~たとえ世界が違っていても、手を伸ばせば届くことを信じているから~  作者: ひなた
永久不滅 ~僕たち二人の愛は止まることを知らない~
148/274

24~28


 運命 ~避ケラレナイ運命ナドナイ~



 汗 ~努力は影でするものです~


 あまり汗を掻くタイプの職業をしていないものだからか、感覚を理解ができそうにはありませんでした。

 努力をしているつもりはないではありませんが、それも陰となっているところでではなくて、いやしかし中途半端なところですね。

 僕のことを努力家だと呼ぶ人がいるとは思えません。

 しかし汗を掻いていないから努力家ではないのだとは言い切れないではありませんか。



 不自由 ~動かなくなっていく~


 病というのは本当に恐ろしいものでしょう。

 もし愛おしい妻が病に侵されてしまったとしたら、もし僕が病により妻を残して逝かなければならないようなことになってしまったら、それはどれほど苦しいことでしょう。

 そのようなことになってしまって、僕には何かできることがあるのでしょうか。

 僕の愛の真価が試されているとも言えますね。

 一生一度の命懸けの愛だから、そういった心はあるものだから、僕は想像して苦しいのです。


 小さな病というのは多い方ですが、それほど大きな病の経験はありません。

 死を意識するような病というのは、言ってしまえば心の病というようなものだけが、僕の経験としてあるものです。

 心でどうにもならない理不尽な体の病とは、どれほどに苦しいことでしょうね。

 その中で愛おしい人を見付けてしまえた幸せは、幸せなのでしょうか?



 桜 ~手の届かない花~


 日本人として、特別な桜の美しさというのは感じないではいられませんでした。

 古来よりの日本文学に触れることの多かった方である僕ですから、その影響というのもあるかもしれません。

 他の花に比べても、桜だけが特別であるように思えてしまうのです。


 そう思えるからには、桜の美しさというのを既に理解し切ったという風な顔をしてしまうことは難しいことでした。

 それくらいに、桜というのは特別に思わされているのですよ。



 大人 ~得ることで失うもの~


 幼いころと比べてみて、僕はどれほど変わってしまったことでしょう。

 良くも悪くも変わっていて、きちんと変われているのでしょうか。

 移り変わっていく時世と取っていく年齢の中で、僕は成長という名でどれくらい年老いて衰えていったのでしょう。

 僕は、どうなっていくのでしょう。

 僕は、どうなってしまったのでしょう。

 変わっていくのが恐ろしいものに思えました。

 絶対に変わらない妻の愛が、時間の経過によって変わり始めることを恐れておりました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ