表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/45

神さまの御使いは

「おふっ…ここドコ?」


気がつけば俺は真っ白な空間にいた。

やっべー、やっぱり死んだか?

そうだ!ミュウは?ネーナ先生は?


ここには俺しかいない。


「どうやら2人は無事みたいだな。もし何かあればここにいるだろうし。」


実際確かめようがない訳で。

無事を祈ろう。


「ココはやっぱりあの世かな?転生する時には来たことないし…」

あ、なんか泣けてきた。

父さん、母さん、ミュウ、ネーナ先生。

もう少し一緒にいたかったな。

……

…………




「ゴリちゃん。ねぇ、ゴーリちゃん!」


なんか懐かしい声がする。

奈津美。なっちゃん。俺の嫁さん。


「ゴリちゃんってば!ココ!私はココよ!!」

ええっ!!マジでなっちゃんなの?


なんで??えっと…なんで?

「なっちゃん。なのか?」

「うん。ゴリちゃんのなっちゃんだよ。やっと会えたね。」

目の前には付き合い始めた頃より若い、高校生くらいのなっちゃんがいる。

「待ったよ。ゴリちゃんと別れて80年くらい。」

「ごめん。先に逝って…」

「寂しかったよぅ。心細かったよ…でも会えた。また会えた!」

「なっちゃん!」

「ゴリちゃん!」

そして俺たちは抱き合い、暫く泣いたんだ。

思いっきり。子供のように…



暫くして落ち着いた俺たちは話しをしたんだ。


俺が死んだ後、なっちゃんは再婚しなかったらしい。

1人で息子を育て上げて大学も出させた。

息子は近所の幼なじみと結婚し3人の子宝に恵まれた。

なっちゃんは

95歳で亡くなったんだって。

大往生じゃん。

それなりに楽しい人生だったけど俺のいない日々はやっぱり辛かったそうだ。

俺なんか忘れてさっさと再婚しちゃえばよかったのに。

なんて言うと

「ゴリちゃんほど私を愛してくれてゴリちゃんほど愛しい男は輪廻の輪内にいないから」

って言われちゃった。

やだ、また泣きそう。


「で、80年待ったってどういう事?」

「本当はね、私も輪廻の輪に戻って魂の審査を受ける筈だったんだよ。だけど輪に戻ったら私が私じゃなくなるって神さまに聞いたの。」

だよな。普通は魂の記憶はリセットされて新しい生を受けるのが輪廻転生だと思ってる。

じゃないと過去の偉人なんか次の人生で夢の続きが見れるもん。

まあ人間に転生出来る可能性は1%くらいらしいけど。

「だから神さまにお願いしたんだ。ゴリちゃんにもう一度会う為に御使いとしてここに置いて欲しいって…」


「そうか。なっちゃん、ありがとう。俺に会う為に生まれ変わるチャンスを手放させてごめんね。」


ううん。となっちゃんは横に首を振り俺を見つめる。

「じゃあ行こうか。輪廻の輪へ。」

俺はなっちゃんの手を取りどこともなく歩き出そうとした。

「ゴリちゃん、ダメだよ。一緒には行けないんだ。」

え?なんで?



「だってゴリちゃん、まだ生きてるから。」 


なっちゃんの足元から七色の光が立ち上がる。

ああ、繋いだ手が離れちゃった!


「なっちゃん!」


「頑張って、ゴリちゃん。私待ってる。輪廻の輪の外でゴリちゃんを待ってるから。」


なっちゃん。嫌だ、行かないでよ。


「ゴリちゃん、大好きだよ。私が勝手に待ってるだけだから。」


でも、でも!!


「ほら、呼んでるよ。ゴリちゃんを愛してくれてる人たちを悲しませちゃダメ。」


分かったよ、なっちゃん。


「またね、なっちゃん。今じゃないどこかで。」


「うん。ゴリちゃんいつかまたここで。」


なっちゃんが七色の光に包まれると同時に俺はまた意識を手放した…


駄文です…

手前味噌ですが書きながら泣いちゃいました(笑)

冒険ファンタジーを目指してたんでせけどねぇ。


モチベーション続く限り書き込みたいとおもいます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ