逆鱗に触れる
「しかしお主ら汚いのう。なにやら匂うし…」
うっ。確かに。
遺跡の地下に落ちてどれ位経ったか分からないけどかなりの時間が経過しているはずだ。
当然、風呂など入っていないし服もボロボロだ。
「し、仕方ないだろ!生きる為にこっちも必死だったんだ。」
でも実際俺たちは垢まみれの埃まみれ、文明的な出で立ちには程遠い。
「ラリーゴ、私匂う?ヤダ、嗅がないで!」
ミュウは俺からザザッと距離を取る。
いや、多分俺の方が臭いから。
「やれやれ。妾の湯殿を貸してやろう。ひとまず落ち着け。」
何?風呂?
俺はこう見えても風呂好きなんだ。
「レン、ありがとう。助かるよ。」
「レンちゃん、大感謝だよ~」
ミュウがレンに抱きつく。
「のわ!だからくっ付くでない!妾まで汚れてしまうではないか!」
「じゃぁ一緒にお風呂入ろうよ、ね?」
「むむ、し、仕方ないの。」
「わーい。あ、ラリーゴはダメだからね?」
「わかってるよ。俺は後でいいから。」
「何を言っとる。面倒であろう?皆でゆくぞ。」
おふ、なにこのラッキーイベント。
美少女と美幼女と混浴なんて!
生きてて良かった…
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見えん。
何も見えん。
今俺はラリーゴの人生で一番素敵な場面に遭遇している筈なのに。
そう、しっかり目隠しされているのだ。
「ラリーゴ、それ取っちゃダメだからね?」
「なんじゃ?不便な事をして。それでは不自由であろうに。」
「ダメだよ、レンちゃん!女の子はもっと恥じらいを持って…」
ミュウ、母さんみたいだぞ。
「しかし視界がないと…」
俺が緊張気味に言うと
「ラリーゴは私が洗ってあげます!」
フン!と鼻息が聞こえる。
ちょっと待って?
俺は見られて見れないの?
ズルくね?
「でも大事なとこは私達が上がってから自分でお願い…」
「あ、当たり前だろ!…優しくしてね?」
なんかもう…
その後なんやかんやで入浴を済ませ
「じゃあラリーゴ、お先に。」
「うん、ちょっとゆっくりさせてもらうよ。」
ふー。やっぱり風呂はいい。
俺は目隠しを取る。
……
「レン、なんで居る?」
「何、人間の雄の裸体など初めて見るのでな。」
一糸纏わぬ美幼女が俺の目の前に!
違うよ?俺は決して紳士属性ではない。
断じてない!
「レン、もう済んだんだろ?出てってくんない?」
俺は背中を向ける。
「ほう、人間の背中とはこんな風であるか。」
「?お前は違うのか。」
レンは俺の背中に手を当てさすり始める。
あん。止めて~!
「なるほどのう。ん?妾の背中かや?こんな感じじゃ。」
そう言ってレンはさするのを止める。
恐る恐る振り返るとレンはこちらに背中を向けていた。
ゲフッ!
なんつー綺麗な背中。思わず吐血しそうになったぞ。
レンは長い金髪をまとめて俺に背中を見せている。
ん?ナンダ??
左右の肩甲骨の間に何かある。
蒼い黒子?
「レン、珍しいな蒼い黒子なんて。」
俺はさっきのお返しとばかりにその黒子を指でつついた。
「な、何をするのじゃ!戯けが!!」
おや、感じちゃったのか?
ごめんよ(笑)…ってなんか様子がおかしい。
「触れたな…我が逆鱗に。」
なにー!あれ鱗なの?
いやいやいや、逆鱗ってアレ?
触ったらダメな奴だよね?
あ、ヤバい。終わったかな…
「せ、責任を取ってもらうぞ!」
「な、何だよ、責任って。」
「我が逆鱗に触れた責任じゃ。」
「どう言う事?」
「…妾を娶ってもらうぞ!」
はい?
私事で申し訳ありません。
海外出張で筆を取れませんでした。
ボチボチと更新していきますので宜しくお願いします!




