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探索

ミュウの体調も落ち着き、俺たちには幾ばくかの余裕ができた。

飲み水は井戸が涸れずに残っていたので助かったが問題は食糧だ。

虫、ネズミ、蛇……なんでも食った。

獣の類は確認できたがここには魔獣がいない。

エンシェントスライムがいただけだ。

多分、この事が2人の生存率を大きく上げていると思われる。

エンシェントスライムは何匹か捕獲できたのだが貴重な回復アイテムの趣が強いため食糧にはしていない。

落ちていた縄で結わえて確保している。

いずれ俺たちは本格的に飢えるだろう。

そこで俺たちは地上へ戻るためにも今いる場所を調査し、態勢を整える事にした。


灯りはない。

俺とミュウは交代でメタモルフォーゼし、雷光により明かりを得ている。


拠点としていた祭壇のような場所から離れ、街?だったと思われる巨大な空間の探索を始めた。

中でも一番大きな建物を手始めに調査する。



「ラリーゴ、ここにドアがあるよ。」

普通サイズのドアの三倍はある大きなドアがあった。

「入ってみよう。念のため何時でも逃げられるようにね。」

俺はドアノブを両手で掴みドアを開けた。


ドアの中はかなり広い部屋だった。

床にはいろんな物が散乱している。

俺たちは何か役立ちそうな物、情報を得られそうな物を片っ端から集めてみた。



「これは……ゴミだな。」


「これもゴミね。」


思ったほど成果はない。

しかし


「ラリーゴ、これ。」

赤い宝石。ミュウの拳くらいのサイズ。

デカい!


「地上に出れたらお金持ちになれるねぇ。」

ミュウはニコニコして言う。


「フフフッ。」

俺も思わず笑った。


「?この宝石…」

あれ?なんか自発光してるっぽい。


「ミュウ、獣気を込めてみて。」


「うん。フッ!」

すると宝石は燦々と赤く輝き部屋を光りで満たす。


「眩しい!?」

この宝石は獣神のかけらと同質の物らしい。

それに加工が施されている。

何かの道具として使われていたと見える。


その後明らかに人間サイズではないポーチをみつけ、余ったポーションやスライムたちを突っ込んだ。


暫く部屋の中を調べて…なんだろ?あそこ…


「ミュウ、部屋の奥に扉がある!」


「本当だ。行ってみようよ。」


扉には例のプレートと同じレリーフが刻まれている。

怪しい。


扉を開けようとしてもビクともしない。

押しても引いてもスライドさせても開かない。

こうなると断然扉の向こうに興味が湧く。


よく観察していくと壁に何かをはめ込むような細工を見つけた。


「まさかとは思うけど…」

俺はさっきの宝石を壁にはめてみた。

ピッタリだ。

この宝石は鍵になってるのか!

今度こそ、と扉を開く。

開いた!


「これは!」

俺たちの目の前に広がるのは床一面に施された大魔法陣。

陣は僅かに青白く光りを放ちどこか神秘的に思えた。


「魔法陣だね。召喚系かな?」

ミュウは小首を傾けて呟く。可愛いな、おい。


「そうかも知れない。念のため陣には触れずに調べてみよう。」

俺とミュウは魔法陣の外周に沿うように部屋の中を調べる。


「ラリーゴ、また古代文字あったよ!」


「えっと?『約束の地への最初の扉也。飛ぶ先はー』掠れてて読めない。どうやらこれは転移魔法陣みたいだ。」


「じゃ、ここから出られるんだよね?」

ミュウは外に出られるかもしれないと喜んでいるが…


「飛ぶ先が分からないんじゃリスク高いよ。」

うーんとミュウが唸る。


「この魔法陣で飛んだ先にはまた別の魔法陣があるんだよね?」

多分そうだと思う。


「もし危ない様ならまたここに戻ってもいいんじゃない?」

うーん、不安はあるがこのままここに残るのもそろそろ限界だし…


「よし。行ってみよう!」



俺たちは赤い宝石を回収する。転移先でも必要になるかも知れないし。

俺たちは魔法陣の中心部に歩を進める。

しまった!起動方法が分からない…

だが中心部で立ち止まり暫くすると陣が起動した。

この宝石が起動キーなのか?



眩い光りが俺たちを包み視界が歪む。

「ラリーゴ、手を離さないで!」

「離すもんか!」

イチかバチか、俺たちは転移魔法陣を起動させ地下遺跡からの脱出を試みた。



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