獣気と魔法
今後はこのくらいの量を2日に一度のペースで更新したいとおもいます。
「あるぞ、必殺技。」
あるんだ。
「とととと父さん!教えて!教えて下さい!!」
俺は興奮している。あ、鼻血だ。
「ラリーゴ、落ち着け!お前顔怖いぞ?」
だから顔のことは言うなって。
「だがなぁ、お前には必要ないだろうな。」
え、どゆこと?
「え、まさか俺が弱いから…?」
「ああ、そうじゃない。その、なんだ。お前はもう使えてるからな…」
父さんあなたが何を言ってるか分かりません。
「タネを明かせば獣気と魔法の融合だ。」
そう言って父さんはメタモルフォーゼする。
そして突然、父さんは巨大な炎に包まれた!
「父さん!!」
「大丈夫だ。今俺は獣気と火の魔法を混ぜ合わせて纏っている。どうだ?分かるか?」
これは…俺やミュウがメタモルフォーゼした時の状態だ。火と雷の違いだけで。
そうだ。父さんはメタモルフォーゼした時の獣気は凄まじいけど何かの属性は纏っていなかった。
「つまりだ、お前はワイルドスピリット使いが修行の末手に入れる技術を無意識に行使してるんだな。」
…言葉が出ない。
「後は使い方だが、これは母さんに思う所があるみたいでな。任せるつもりだ。」
「分かった。母さんに聞く…」
「で、『浮気がバレた時の…』」
「もういいから!」
たまに父さんはお茶目をかますんだよな。
厳つい風体に関わらずこんな調子だからみんなに好かれるんだろうな。
…ゴリラ顔なのに。
「父さん、帰ろう。早く母さんと話しがしたい。」
一瞬父さんはビクッと反応し
「…母さんには内緒な?」
「分かってるよ。浮気の事でしょ?」
「いや、お前が生まれてからはしてないからな、マジで!」
必死なゴリラがいる。
「さ、行こう。」
俺は落ち着きのない父さんの手を引いて森の外へ歩き出した。
~我が家~
俺たち親子、ミュウは昼食をとっている。
母さん自慢の香草のスープとパンだ。
もう食べ慣れたが一般的なパンは小麦粉を練って焼いたものだ。
発酵させたパンじゃないから固い。
今度イースト菌を作ってみようかな。
「ねえ、ラリーゴ。マシラさんに何を教えてもらったの?」
ミュウが俺に聞いて来ると向かいの父さんがブフッとむせる。
「ああ、獣気と魔法の融合についてね。さわりだけだったけど。」
俺は空気読めますから。
父さん自爆はしないでよ?
「う、うむ。その件に関しましては母さんに一任しておりますので!」
父さん、いつかバレるな。
「それで母さん、俺に教えて欲しいんだけど。ダメ?」
俺は少し可愛く言ってみた。ゴリラ顔で。
「ええ、いいわよ。いつか教えてあげなきゃと思っていたしね。未来の奥さんより弱くちゃ様にならないものね?」
母さんはウフフと笑いミュウと俺を見てる。
父さんはフガフガと食事しながらここを乗りきろうと必死だ。
「母さんありがとう!」
「では明日の朝食後にね。」
その後俺たちは食事を済ませて午後の訓練を行うため部屋を出ようとした時
「マシラ、あなたは残りなさい。お話しがあります。」
一瞬ひやりと空気が変わった?
振り返るとそこにはとても冷徹な表情の母さんと何かに脅える父さんがいた。
「ミュウ、い、行こう。」
俺はミュウの背中を押しながらいそいそと裏庭に向かった。
…父さん、生きてまた会えるといいな。
次回更新は1時です。




