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獣神のかけら

蒼い宝石。

見覚えがある。

聖権騎士、ラムザが父さんに贈ったものだ。


「獣神のかけらって言うの。」

蒼い宝石は僅かではあるがうっすらと発光している。

何故だろう。この宝石を見ていると気持ちが高ぶる。


「俺がミュウちゃんに預けたんだ。」

父さんが割って入る。


「父さん、ミュウはこの宝石の力でメタモルフォーゼしたの?」


「いや、ミュウちゃんはちゃんとワイルドスピリットを引き出している。」


「あのね、ラリーゴ。このペンダントには固有スキルがあるの。」

固有スキル?俺の装備にもあるアレか。


「どんなスキルなの?」


「獣神転身って言うの。」


「俺が説明しよう。」

父さんが続ける。


~獣神転身~

装備者がメタモルフォーゼを行った時発動。

獣神エイプファーの加護を受けその身体を獣神に近く変化させる。

獣気を注げば淡く発光し獣気が抜けると転身の効果を失う。



~獣神エイプファー~

白銀に輝く体毛に包まれた大猿の獣神。

この世界のどこかにある世界樹の森を守護する魔獣である。

知能は高く人の言葉を理解し会話も出来ると伝承にある。


「私は強くなりたかったの。ラリーゴと一緒にいるために…」

俯いてミュウは続ける。


「あの日、ラリーゴが初めて変身した時。私はラリーゴが怖かった。」

でも


「それ以上にラリーゴが心配だったの。独りにしちゃダメだって思ったの…」

ミュウは自分の肩をその手で抱いて俺に視線を合わせる。真っ直ぐに。


「だからマシラさんにお願いしたの。私もラリーゴみたいになりたいって。」

俺はちょっと驚いた表情で父さんを見る。


「あの時俺はお前が羨ましいと思ったぞ。こんな可愛い女の子にそこまで言わせたんだからな、チビのくせに。」

そう言って父さんはガハハと笑った。


「偶然手に入れた獣神のかけらがミュウちゃんにも反応してな。これなら行けると思ったんだよ。」

ちょっと良く分からないな。


「ミュウは固有スキルで白銀の力が出せるのは分かったけど、じゃあ俺はどうして?」


「そりゃお前、生まれつき獣神の加護が付いてたに決まってるだろ?」

…衝撃の事実!

なに?俺って本当はすげー奴なの?


俺が独りでブツブツ言ってるとシャツの裾がチョンと引っ張られた。

ミュウが少し頬を赤くして微笑んでいる。


「さあ、訓練を続けるぞ。これからはミュウちゃんもラリーゴを鍛えてやってくれ。」

豪快にガハハと笑いながら父さんはその場を離れる。


「ミュウ、俺頑張るよ。」


「うん。ずっと見てるからね。」


俺たちはこの日も夕日が落ちるまで訓練を続けた。




これからいろいろと回収していきますがなにぶん文才がないので…


読みにくくなるかもしれませんが。


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