真闘士ネーグ
「ラリーゴくん。僕と迷宮へ潜らないかい?」
ぽかーん。
「あらあら、兄さん。ダメですよ?ラリーゴくんはまだ学生なんですから。」
いやいや、ネーナ先生。学生じゃなくても無理です!真闘士と迷宮なんて無理です!
「んー、でもラリーゴくんはマシラさんの背中を追いかけてるんだよね?」
た、確かにそうだ。父さんは俺の目標だからな。
「こう言ってはなんだけどマシラさんとラリーゴくんには天と地程の差があるよ?」
ぬぐぅっ。間違っちゃいない。が!
「で、でも父さんはまだ早いって…」
「ま、そう言うだろうね。父親だもん。」
ネーナ先生が空気を読んでくれたらしくフォローに入ってくる。が?
「ラリーゴくんは賢者を目指しているのです。今はまだその時ではありません。ね?」
ね?って聞かれても…
「じゃあさ、こうしようよ。君の幼なじみの娘、ミュウちゃんだっけ?彼女と一緒ならどうかな?」
なんでここにミュウが出てくるのさ?
でも待てよ?
ミュウと一緒なら俺とミュウの差が分かるよな。
これはチャンスかも。
「今こたえを出さないとダメですか?」
やはり即答できない。リスクが大きい。
「そうだね。明後日まではこの宿にいるからそれがタイムリミッドだね。」
……………
「分かりました。後日お返事させてください。」
俺は2人と別れて東の商業区へ来ている。
「兄ちゃん、見習い闘士かい?だったら安くしとくぜ?」
防具屋の前でおっさんに声をかけられた。
おっさんが広げているのは見習い闘士が良く装備している軽装甲鎧だ。
軽いのはいいんだけど強度が心配なんだよな。
「おじさん、ちょっと値が張ってもいいんで軽くて丈夫な鎧ないかな?後打撃に使えるガントレットも。」
ほぅ、とおっさんが俺を見る。心なしか口角が上がってる様に見える。
「あるぜ、とっておきのが。かなり値は張るから覚悟しときな。」
おっさんが店の奥から持ってきたブレストアーマーとナックル部に凶悪な鋲を誂えたガントレットだ。
いくらだろ………?!
「アダマンタイトの鎧とガントレットだ。」
本日あと二回更新予定です。




