賢者ラリーゴ・リラーゴと真闘士
かつてこの世界には伝説の賢者がいた。
その名はラリーゴ・リラーゴ。
数多の魔法を従え幾多の魔法を産み出した。
彼が実在したのは今から約500年前。
当時はドラゴンが空と大地の覇者だった。
そのドラゴンを退け、今の人の世の礎を築いた漢。
だか彼は人の王にはならなかった。
彼の残した有名な言葉。
「ゴリラじゃねぇ、ラリーゴだ。」
「はい。みなさん。今日の歴史の授業はここまでです。次回のテストに出ますからしっかり復習してくださいね。」
ネーナ先生。今年いくつだっけ?
変わらない。相変わらず美人なんだ。
「ねえ、ラリーゴさん。」
ネーナ先生に見とれてると後ろから声をかけられた。
「なんだ、カノンさんか。どうしたの?」
一年生からずっと一緒だったカノンさん。
ミュウの親友だ。
「これからミュウと会いますの。ラリーゴさんもいかがですか?」
ミュウ!そう言えば暫く会ってないな。
確か今日はこれから…
「誘ってくれてありがとう。でも今日はこれからネーナ先生と約束があるんだ。」
「ネーナ先生と?」
カノンさんの表情が少し曇る。
「ネーナ先生のお兄さんがこの街に来てるんだ。」
ムムッとさらに曇る。
「ミュウという者がありながら全く。ちょっとカッコいいからって…ゴニョゴニョ」
ん?なんか不思議ワード入ってた?
「まあ、憧れるよね。先生のお兄さん、真闘士なんだ!」
真闘士。この国に8人しかいない最強闘士の称号。
生ける伝説、真闘士。
噂だけど地竜を単独撃破したりしなかったり。
「と言う事はネーグ卿がいらっしゃってますのね。」
真闘士は貴族なんだ。
確か子爵だっけ?
カノンさんも貴族の子女だから知ってて当然か。
憧れの真闘士。貴族って肩書きは正直ウザいけど、純粋な強さに興味を引かれる。
父さんも届かなかった真闘士。
俺は今日、その人に会う。
ネーグ・ランドリオン。
史上最年少で真闘士となった俺の先生のお兄さん。
どんな話しをしてもらえるんだろう?
胸が…高鳴るぜ!




