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淀み

作者: 遅疑

ここは夢の中だろうか…


私は今、目をゆっくりと閉じて目蓋の裏を見た


手も足も冷たい

水を含んだ服の重さが鬱陶しい

じわじわと白いシャツが、泥で濁った水に染まっていく気がする


目を開くとやはり先程と変わらず薄暗い

厚い雲、今にも雨が降りそうだ

生温い風が首を撫でていく


気がつくと、私は薄い茣蓙に座り込んだまま動けないでいる

茣蓙は私を乗せたまま流されていく

とても怠い

もうこのまま寝てしまおうか

濁りきった泉に少しずつ沈んでいく


泉は端が見えない

きっと陸などないのだろう


ふと思い出したように泉を覗くと、何かが蠢いている

じっと見つめていると魚がいた

いや、魚ではないかもしれない

青白い鱗に包まれて、頼りない鰭で死んだように泳いでいる

他にも形を成していないものがいるようだ


水面には、虫の死骸が浮いていて気持ち悪い

この虫は、何のために死んだのだろうか

魚は興味がないようで、虫を食べる素振りがない

このまま腐って泉の一部になるだけだろう


私も、虫と同じように泉の一部になるのだろうか

大した意義を持たずに、自然に還るだけの生


出来るのならば、眠ったまま腐っていきたい

何もなさずに、唯々死んだように生きているのは苦しいのだから


「来世なんて来なければいいのに」


そう呟いて目を閉じた


また朝が始まろうとしている

誰かが私を起こそうとしている…



深夜のテンションで書きました。

眠いなぁ…

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