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恋は盲目

掲載日:2014/07/06

恋は盲目。

言い得て妙というか、的を得ている言葉だと思う。

恋をすると、周りが見えなくなる。

かといって、恋した相手も眩しくて見えにくい。

恋は盲目。


しかし、恋は唖でもあるし、恋は聾でもあると思う。

恋をすると、単純な言葉さえ喉にひっかかって出なくなる。

気の利いた事を言いたいのに、どもりにどもって照れ笑いをする事になる。

恋は唖。


そして、恋をすると周りからの助言は一切耳に入らなくなる。

まるで、この世に自分しかいないように、周りの声は聞こえない。

悪い噂も、したり顔の助言も、シャットアウト。

恋は聾。


恋は盲目であり、恋は唖であり、恋は聾。


そんな前置きをして、私は恋をした。

年の離れた女の子だ。

まだ子供が抜けきれぬ年の娘に、年甲斐もなく恋をした。

女神。

私ははその娘を見た時、素直にそう感じた。

神々しさ。

眩しくて目も開けられないよう。

それからは自分でも浅ましいと思うくらい舞い上がった。

自分の年も、地位も、全て忘れて舞い上がった。

部下は悪い噂をしている。

同僚は心配して声をかけてくれる。

しかし、私の耳には届かない。

その娘に会うと、もうダメ。

口を半開きにした情けない顔で、ただその娘の可愛い顔を見つめるしかない。

道道でどんな言葉をかけようかとか考えた事は、その瞬間に砕け散る。

何も口からでてこない。

ただ、可愛い顔を見つめるだけ。

そして、夜が明ければ他人に戻る。

真っ赤な他人。

また、無双の夢想の日々がはじまる。


恋は盲目であり、恋は唖であり、恋は聾。

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