8 名前とか、髪とか、目とかめんどくさい
私は話が浮かぶと、すぐに書きたくなるタイプ。
LINEメモに、トントンと打ち込んで……あ……いつもの壁にぶち当たる。
名前……どうしよう。
とりあえず『☆☆☆』と入力して先へ進む。するとまた別の壁が……
髪と目の色……どうしよう。
異世界なんだから何でもありといいつつさ、ナーロッパにアメリカンすぎる名前だったら、何か違和感あるでしょ?
だからいつも、『外人、名前、カッコいい』で検索して、ヨーロッパ圏内の名前から良さげなのを使っている。少しアレンジしたり。
幽霊ばかり出てくる話と、音楽の話だけは名前の意味を統一したけど、後はもう適当。
面倒すぎて、AIに考えてもらいたいくらいだよ……
作品数が増えてくると、もはやどの名前を使ったかも忘れている。
(この間、キャンベル(名字)を二回使っていることに気付いた)
髪と目もそう。こだわりがあったのは処女作の皇子二人くらいで、今はもう飽きたしネタギレ状態だし……
全部黒じゃ駄目かなあ……
今までに使った髪色は、黒、金、銀、茶、赤、焦げ茶、白、栗色、亜麻色、アッシュブラウン、ストロベリーブロンド、ホワイトブロンド……
目の色は、黒、水色、藍色、青、緑、翠、紫、ラベンダー、金、蜂蜜色、灰色、赤、鳶色、栗色、茶……後は覚えていない。
困った時の必殺オパール色! はもう二回も使っちゃったし(泣)
目はまだバリエーションあるけど、髪は完全にネタギレ。しかもお貴族様のヒロインって大抵ロングヘアーだし、ふわふわかストレート、あとは前髪ありなしぐらいの差しかない。
こうなったら瞳と髪の組み合わせで何とかするしかない! と、毎回新しいペアを探している。
……あのさあ、髪と目だけじゃないでしょ。顔の造形を細かく描いて、差別化するのが作者の腕の見せ所じゃないのって?
いやいや……ヒロインはともかく、ヒーローの好みは一緒なんだから、同じようになっちゃうのよ。
二重か奥二重の切れ長、目尻が上がっていてキリッと。睫毛長い。鼻は高く鼻筋通っている。(鼻の穴まで綺麗。鼻くそもない)唇は薄すぎず厚すぎず、口角がキリッと上がっている。お肌綺麗で髭は薄め。あっ、あと高身長の細マッチョorマッチョね。
ほらほら! こんなんばっかりよ!
だって……作者好みのヒーローじゃないと、妄想が萎えちゃうじゃない?
萎えてエタるくらいなら、同じようでもいいって割り切っている。
正直名前も髪と目の色もあんまり興味ないけど、服を着せる時、イエベかブルベかは気にする。
このキャラはイエベだから茶系に金糸の刺繍、こっちはブルベだから黒系に銀糸の刺繍……とか。
逆にブルベのヒロインにブロッコリー色を着せて、自分でこの色は似合わないと言うシーンも描いたりした。
結局私が気にするポイントは色なのか。
コミカライズしていただいた作品のキャラ紹介で、セリーヌという令嬢の名字がシフォンヌだったことに初めて気付いた。
『セリーヌ・シフォンヌ』
……『ヌ』多いっ!(◯子◯子みたいなもん)
作中ではフルネームで書くシーンがなかったから、全然気付かなかったよ……まあ養女だしいっか。
『カルディナール・シフォンヌ』
『セリーヌ・シフォンヌ』
『セドリック・グランデ』
そういえば……この話に出てくるキャラの名前、私どうやって付けたんだっけ? と妹に訊いたら(知らんがな)、こう言われた。
「コーヒーと菓子じゃない? スタ◯と◯ルディ」
ああ!
カルディナールはそのまんま。グランデは◯タバ。シフォンはシフォンケーキ。
つまりコーヒーと菓子。
たまたま◯タバで贅沢して浮かれて名付けたのかもしれない。
……こんな調子だ。
☆おすすめ漫画⑧
『放課後、ラブホで、先生と』
うつぎゆあ先生
昼は女子高生、夜は両親の遺したラブホのオーナーとして働く柑奈。もちろん学校には内緒だけど……ある日、片想いをしていた斉藤先生に、このことがバレてしまって?
タイトルからえっちいのを想像(期待)していたら、ほっこりな純愛でした。
先生は素敵だし、柑奈ちゃんは可愛い♡
大学生編に突入して、正式に付き合い出した二人。なんだかいいムードで……本当の意味でタイトル回収となるのか?
今後の展開が楽しみな作品です。