6 字下げの恐怖と克服
カミングアウトします!
既にお気付きの方もいらっしゃると思うが、拙作には字下げされているものとされていないものがある。
理由は一つ、字下げが苦手だったからだ。
縦書きは平気なのだが、横書きの先頭がポコポコして、揃っていないのが気持ち悪いと感じてしまう。
私がなろうで初めて読んだ作品は、コミカライズされている異世界恋愛の原作だった。
電子書籍の無料分を読み終わってしまい、続きをどこかでお得に読めないかと探していたら……なんと! 原作ノベルが無料で読めるらしいサイトを見つけてしまった。
本当にいいのか? と最初は少し罪悪感に駆られながらも、全てを放り出して最終話まで一気読み。
なんて素晴らしいサイトなんだ。ランキングには他にどんな作品があるんだろう? と幾つかをポチポチ。
え…………
戸惑いそっ閉じ。
理由は内容ではない。そう、字下げのポコポコだ。
最初に読んだ作品は、たまたま字下げされていなかった為、何も気にせずスルスルと読めたのだが、多くはそうではないと知る。
自分の脳みその問題だと思うが、隙間が気になって内容に集中出来ないのだ。
でもどうしても読みたくて……(だって無料よ? タ・ダ♡)挑んでいる内に少しずつ慣れていく。
だが読み専を卒業し、いざ自分で書いてみようと思った時……
ポコポコは無理だった。恐らく気が狂ってしまうと思い、早々に諦めた。
数ヶ月……一年程が経ち、字下げの作品を読むのが何も苦に感じなくなってきた頃、思いきって短編の字下げに踏み切ってみた。
申し訳程度に、半角分のスペースを段落ごとに空けていた作品もあるが、全角字下げは初めて。
そんな自分にポコポコはハードルが高いと判断し、一括字下げ機能にお任せ!
うん……一括なら、一回ポチっとするだけだから大丈夫そう?
隙間が多すぎてゾワッとする部分は、改行せずに詰めて解消。
短編で慣れてきたので、長編でも一括字下げを試みる。
うん……大丈夫だ。ついに完全克服!??
↑
今ココなので、過去作も徐々に改稿しつつ字下げしている。
字下げしていない作品は読みづらいというご意見はよく聞くけど、逆に私みたいに字下げが苦手だという方はいらっしゃるのだろうか。
ちなみにこれも、ポチっと一括字下げしております。便利な機能じゃ。
そういえば、とある賞に応募した時、『横書きの作品でこんなに読みやすいのは初めて』という嬉しい評価をいただいた。……と同時に、そうか、そもそも横書きに慣れていない方は読みにくいのかと気付き、一層改行に気を配るようになった。
そして、やはり字下げしていないと読みづらい、字下げして欲しいというご意見も頂いた。
今後も字下げと改行のバランスを考えながら、『読みやすさ』に挑んでいきたいと思う。
☆おすすめ漫画⑥
『三丁目の夕日(夕焼けの詩)』
西岸良平先生
『ALWAYS 三丁目の夕日』として映画化もされた有名な漫画です。
(私は原作が好き過ぎるので、映画は観ていません。六さん(男)が六子さん(女)になっていたり、色々違う時点でごめんなさいでした……)
昭和三十年代の夕日町三丁目を舞台に描かれたヒューマンドラマ。
ほとんど一話完結の短編です。メインは鈴木オートの一家ですが、夕日町に暮らす人々が、代わる代わる主人公となります。
これ……数時間の映画じゃなくて、朝ドラで丁寧に描いて欲しいんですよ。
今週は一平、来週はミッちゃん……という風に、週ごとにメインキャラを変えて。漫画の一話分を一日(15分)完結でやったら、細かく描けるし素敵だと思うんです。
続きにしなくても、毎日観たいと思わせる魅力が原作にはあるので。
本当に素敵なお話が沢山あるんです……お父さんの大切な傘を失くしてしまう男の子の話とか(当時は傘が貴重品だった)、カステラが食べたくて生き返ってしまう食いしん坊のやすこちゃんのお話とか、空から雨と一緒に魚が降ってくる話とか。
ほろっと泣けたり、楽しかったり、不思議だったり。
……はっ、つい熱くなってしまった。
とにかく朝ドラ化、希望!