二話
もちろんYESよ!
なんだもー、天の声が聞こえるタイプだったのね、そうならそうと言ってもらわないとー!
でもこれが天の声が聞こえてくる感覚なのね、なんか不思議な感じ、声が聞こえないのに頭の中に直接意味が伝わってくるなんて。
ワクワクしながらステータスが出てくるのを待つ。
さあ、転生物といえばチートスキルかとんでもなく強いステータスよね!私にもどっちか、いえ、もしかしたら両方が備わっているかもしれない!!
《あなたのステータスを表示します》
============================
名前 ナシ
種族名 アメリーゼ レスエスト ラビリット
Lv:1
次の進化までLv0(ただし条件を満たしておりません)
HP:10/10
MP0/0
攻撃力:2
防御力:1
素早さ:3
魔力:0
魔力量:0
保有スキル
ナシ
保有称号
ナシ
総合ランクG−
============================
えー……
名前は無しね、まあ、前世の名前も覚えてないしまあ、それはいいわ。
種族名もよくわからないし、置いておきましょう。
進化はー、条件って何かしら?
この暗闇の中でなにかできることがあるのかしら?まあ、どうしようもないわね、あとで考えましょう。
本題は次よ……
このステータスは10段階評価ってことかしら?
まあ、10段階評価でもかなり低いことはわかるけれど……
スキルも称号もなにもないし、転生物特有のチート能力のちの字もないわね……
総合ランクG−って、ランクがどれぐらいあるかわからないけど多分下の方よねー……
私はこのステータスでやっていけるのかしら?
かなり不安になってきたわね。
ま、切り替え切り替え、低いものは低いししょうがないからね!!
それに他にどんな生物がいるかわからないし、私よりももっと弱いのかもしれないからね!
と、それよりも、そろそろ本当にこの場所からの脱出を考えないとダメね。
いつまでもこんな暗いところに乙女がいるのは精神衛生上よくないし、お日様に当たりたいからね!
ここが地面の下とかだったらどうしようもないけど最悪の想像してても前には進めないからね。
とりあえずできる事をやって見よう!
んー、思いっきり叩けば壊れたりしないかな?
とりゃー!!!
ぽんっ
うん、この短い手じゃ力を入れる時点で無理、4足歩行だから踏みつけみたいな感じでいけるかなーって思ったんだけどねーまあ、乙女の細腕(毛むくじゃら)じゃ無理よねー。
腕でダメになるとー・・・頭とか?頭突きならどうかな?
こういう時は頭を使えって言うしね!
じゃあ、勢いつけてー……
どりゃー!!
かんっという音と共に少しだけ私がいる空間が揺れる。
お?なんかいけそう?、少なくとも手で叩いた時よりかは脈ありね。
それに揺れたってことは地下ではなさそう。
他に出来ることもないし、続けてみましょうか。
どりゃー!!
かんっ
どりゃー!!
かんっ
どりゃー!!
かんっ
◆ ◆ ◆
どりゃー!!
かんっ
ふう、あれから一年と少々が過ぎました?
うそです、ごめんなさい、一時間くらいかな。
ちょっとずつ動いてる感じはするんだけどねー、壊れないわーこれなんなんだかね。
どりゃー!!
かんっ
《熟練度が溜まりました、スキル・頭突きLV1を習得しました》
お?久しぶりの天の声さん!いやー、ステータス以来ですね!
で、今度はなんだって?スキル?頭突きLV1?熟練度?
あー、今ずっと頭突きしてたからそれでなのかな?
ほうほう、こういう風にスキルってのは覚えられるのか、ためになります!天の声さん!
でも頭突きってスキルならなにか発動の時しなきゃダメなのかな?
そこのところどうなの?天の声さん
《スキル・頭突きはパッシブスキルなので発動条件はありません、頭突きをすると自動的にスキルが発動したことになります。》
おー!
なにそれ便利、じゃあ、今まで通り頭突きすればいいわけね。
よーし、天の声さんにも頭突きを認めてもらったし続けるぞー!
おりゃー!
どかん!!ころん
あ?お?転がった?いまちょっと転がったよね?
おー!!
だいぶ進歩したよ!!
さすが天の声さんが認めるだけのことはあるね、頭突きLV1!!
よーし、この調子でどんどん頭突きしていくぞー!
もうちょっとしたら壊れるかもしれないし!
おりゃー!
どかん!!ころん
おりゃー!
どかん!!ころん・・・ころん・・ころん・ころんころんころん
お?お?あれ?なんか勝手に転がってる?あ、ここまさか坂になってるの?
いやー!待って早い早い止まらないー
ぽんっ
え?なにこの浮遊感、え?え?あ、やばい落ちてるよこれー!!!いやー!死ぬー!外の景色すら見ずに死んじゃうー!
ひゅー、ばかんっ
あ、割れた!!
「ぐびゅっ」
割れたと同時に前にほっぽりだされる私。
イタタタ、思いっきり腹擦りあげちゃった、大丈夫?擦り切れて血出てない?
ほっよかったでてなさそう……ね…………
そこには人が二人、こちらを見て固まっていた、自分と比べるとだいぶ大きさに差はあるけれど。
うわー、おっきい、巨人かなにか?
私の目線だと見上げないと顔すら見えないくらい。
あ、でも待ってねこれもしかして私が小さいのかな?
くるくる回りながら周りを確認する
ふむふむ、右と左は森ね、後ろには割れてるけどおっきい卵の殻と遺跡?のようなもの、たぶん私はこの遺跡から落ちたのねー、上の方の壁に亀裂が入っているし。
あと薄々気づいてはいたけどやっぱり私卵の中に居たのねー、卵にしてはものすごい硬かったけど。
結局割れたのって落ちたのが原因で私の頭突きって意味あったのかしら……
まあ、いいわ、それで正面には人がいると、男女の二人組ねそこまで身なりは良くないけど腰に剣を指しているわね、冒険者って感じかしら?、なぜかこっちを見て固まっているけどどうしたのかしら?
あ、でもこれコミュニケーションをとるチャンスじゃない?
よし、話しかけてみましょう!
「きゅー!きゅー!」
あれ?鳴き声しかでない。
まあ、人間じゃないし当たり前なのかな。
「*********」
あ、しかもこれはダメね、向こうが何を言っているか全くわからないわ。
日本語でもないし英語でもフランス語でもないし、全く聞いたことないわね。
んー、どうしようかしらね、言葉が通じないとコミュニケーション取れないし。
ん?あれ?どうしたのかしら?お二人とも?なんで剣を構えながらこっちににじり寄ってくるの?
そこで私の今の状況を思い出す。
あ、そういえば私、人間じゃなくて動物系ね、そして相手は冒険者と……
私討伐対象じゃね?
まっさかー、こんなちっこいプリティーな動物相手にねー。
じりじりと間合いを詰めてくる男女二人。
あ、ダメっすわあれは完全に獲物を見る目っすわ、狩り人の目してますわ。
と、その時頭の中にポーンという音がなる。
《特定条件を満たしました、アメリーゼ レス ラビリットに進化可能です、進化いたしますか? YES/NO》
え?今?今何か特定条件満たすような行動した?てか、天の声さんタイミング悪いよ!
流石にちょっと待って今はダメよ!
《特定進化がキャンセルされました。》
え!ちょ、待ってダメっていったから?、これあとでまた進化できるのよね、まあ、今はそれどころじゃないわ、だいぶ近くまで二人組に近寄られちゃってるし。
そしてまたもや頭の中に音が響く。
《特定行動により称号、常道より外れしものを獲得しました。》
え!なんで?称号?進化キャンセルしただけよ?!
ちょっと色々起こりすぎて混乱中。
今は落ち着いて考えてられないから、こういう時は逃げるのが一番ね!!
逃げてから色々落ち着いて考えることにしましょ、森へダッシュ!!
足の速さは向こうが上だと思うけど、でも森に入ってしまえば小ささ的に私の方が上よ!!
「**********」
後ろから声が聞こえる、けど。
聞こえていても何言ってるかわかりませんー!
ほほほほほ、捕まえ損ねてしまったわね、このプリティーな私を、またね、お二人さん!
まともにコミュニケーション取れるようになったら、また会いましょう!
二話を読んでいただき誠に有難うございます。
頭で考えたことを文字にするというのは本当に難しいことですね。
まだまだ拙く、稚拙な文章ではございますがこれからもよろしくお願いします。




