5日目
【自己紹介】
「本日からこちらでアルバイトをさせて貰う事になりました沙耶です。よろしくお願いします。」
「わたしは美咲って言うの、こちらこそよろしくー」
「…あの、美咲先輩?」
「先輩だなんてそんなー、わたしもつい最近アルバイトを始めたばっかりだし、歳だって1つしか違わないんだから呼び捨てでいいよー。」
「でも…」
「それが嫌ならお姉様とかでもいいよっ!むしろそっちの方がいいかな!?」
「美咲さんと呼ばせてください。」
【何故でしょう?】
「それで美咲さん、今日は他の方はどうしたんでしょうか?」
「ああ、いつもはもう一人、マネージャーがいるんだけど、今日は体調不良でお休みなの。」
「そうですか、昨日面接をしていただいた時は特に体調が悪そうには見えなかったんですけど、何かあったのでしょうか?」
「んー…確かに朝は普通だったんだけどねぇ、夕方になったら顔色が悪くて、しかもいきなり悲鳴を上げたりしてたし…ホンドにどうしたんだろう?」
「いきなり悲鳴…マネージャーさんって変わった方なんですね。」
「うん、でもそこが可愛いんだよねー」
【………誰?】
「120円のお返しです、ありがとうございました。」
「さすが沙耶ちゃん、接客もバッチリじゃん!」
「以前やっていたアルバイトでも似たようなことをしていたので…」
「それでも、いきなりなのにちゃんとレジまで出来るなんて凄いよー、わたしなんて未だにおつり間違えちゃうもん!」
「それは色々どうかと…」
「やぁ二人とも、お疲れ様」
「あ、お疲れ様です!」
「お疲れ様です…」
「今日はマネージャーが体調を崩してしまってお休みしていたから、二人には大変な思いをさせてしまって申し訳ないねぇ。」
「いえいえそんな!」
「はい、美咲さんにフォローして頂いているので、問題ありません…」
「ならよかった。あ、二人とも休憩まだでしょう?フロアは僕が見てるから、二人は休憩に入って良いよ。」
「わかりました、では休憩に行ってきます!行こう沙耶ちゃん。」
「はい、それでは失礼します…」
「うん、ゆっくり休んできてねー。」
「…あの、美咲さん?」
「んーどうかした?」
「さっきの方は美咲のお知り合いですか?」
「いやーぜんぜん知らない人。あれ?沙耶ちゃんの知り合いじゃないの?」
「いえ、初対面です。」
『………………あれ?』
つづく…そう、あの頃の僕はこの日常はいつまでも続くものだと、そう信じていたんだ…




