1日目
【さらわれた】
「マネージャー!今年で26歳になるフロアマネージャー(♀)!大変ですっ!
「貴方は今週からアルバイトをして頂いている美咲さん(16歳)…どうかしましたか?」
「大変ですっ!さらわれましたっ!」
「なっ!?ゆ、誘拐事件ですか!さらわれたのはうちの店員ですか!?それともお客様ですかっ!?」
「いえ、さらわれたんですっ!」
「だから被害者は何処の誰ですか!?」
「だから皿が割れたんです!」
「………………………」
「ど、どうすればいいでしょうか?」
「…とりあえず、ちりとりと箒を持ってきて片付けてしまいましょう。」
「はいっ!」
【滑らせた】
「ふぅ、これで片付けは終りましたね。」
「緊張したら手を滑らせてしまって…すみませんでした。」
「大丈夫ですよ。美咲さんはアルバイトを始めてまだ日が浅いのですから、これから一つずつ覚えていけば良いのです。」
「ありがとうございます!これからは、実はマネージャーが可愛い物が大好きで、蔭でこっそりバイトの女の子用の制服(フリルの付いた可愛いエプロン付き)を着て鏡の前でポーズを取ったりしてる事とか口を滑らせたりしないように気をつけます!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!貴方は何を滑らせたんですか!?」
「安心してください!アルバイトの皆に口を滑らせただけで、お客様とかには言ってませんから♪」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
【取れちゃった】
「マネージャー大変です!」
「…貴方のお蔭で、バイトの子達の私を見る目も大変な事になってますけどね。」
「それは自業自得ですっ!」
「……………それで、どうかしましたか?」
「またやってしまいましたぁ…」
「今度は何を滑らせたんですか?」
「いえ、躓いた拍子にとれてしまって…」
「取れた?カップの取っ手でも取れてしまったのですか?」
「いえ…その、お客様のカツラが…ぷっ」
「もぉしわけございませんお客様っ!その、この子も悪気があってやった訳では…ああっ!お客様!お客様っ!?」
【大丈夫だ、問題ない】
「ありがとうございました、またのご利用をお待ちしてますー」
「お疲れ様です美咲さん。お昼時の混雑も過ぎたし、そろそろ休憩に入ってください。」
「あ、マネージャー。わかりました、じゃあご飯食べてきますね。」
「ええ、いってらっしゃい」
「すみませーん、注文お願いしまーす」
「お待たせいたしま………美咲さん、そこで何をしてるのですか?」
「えへへ、お店の売り上げに貢献しようかと思いまして…この【ジャイアントキングパフェスペシャル~初恋風味~】をお願いします!」
「ふふ、まったくもう…かしこまりました、少々お待ちください。」
「あ、あとこっちの【爆熱!ゴット焼きプリン】と【ダークネスミルフィーユ】と【石破天驚スフレ】、飲み物は【必殺!シャイニングソーダ】で!」
「…そんなに食べて大丈夫ですか?」
「大丈夫です、問題ありません!」
「なら良いのですが…」
【駄目だった】
「マネージャー!た、大変ですっ!」
「……今度は何ですか?」
「お、お腹がっ…気持ち悪いですぅ…うぷ」
「………………今日はもう良いですから、上がってください。」
「そ、そんな…無理です!」
「調子が悪いのなら仕方がありません、今日は早く帰ってゆっくり休んでください。」
「いえ、そうじゃ…なくて……今動く…と……出てきちゃ………っ」
「なぁっ!?ここは駄目ですっ!せ、せめてお客様に見えない事務室とかでぇえぇぇっぇぇぇぇぇっ!!!!」
つづく…かも