イルミスレイル家3
ミレイダは姿勢を正し、歩く練習を行う。
上からつり上げられているイメージで頭の位置がずれないようにして、下腹部を引き締め、上に向かって体を伸ばすようにして歩くとお尻が引き締まる。
そんな感じで三十分練習をする。
その後はダンスの練習を一時間ほどしてから、休憩をとり、今度は家庭教師から勉強を教わっていた。
それが終わったら別の場所に移動し、二十人以上と一緒に語学の勉強をする。
実際に話をして学ぶ場所なので、より実践的な勉強ができていた。
終わったら家に帰ってきて自室に戻り、休憩をする。
それから、ナイジェルへのプレゼントを考えた。
「アンナ、これを用意してわたくしの手紙と一緒にリグロスシス家に送ってちょうだい。いつものように失礼のないよう丁寧にお願いね」
ミレイダは文章が書かれた紙を渡す。
「手紙の方は今から書きますか?」
「いいえ、ここにあるから今から渡すわ」
ミレイダは引き出しを開けて取り出す。
質の良い紙で作られた白の封筒を手に持っていた。
「これを一緒に入れて欲しいの」
「分かりました。今から出掛けてきます」
アンナはミレイダから受け取って扉から出ていった。
アシュリーはミレイダを不思議そうに見ている。いつもなら、ナイジェルへ送る品を考えている頃なのに、それをしないで手紙と贈り物一つで済ませるとはミレイダらしくなかった。
「いいのですか?アフロなどを送ってきた相手に手紙一つで許すなど、ミレイダ様はお怒りにならなかったのですか?」
「一瞬は不愉快に思いましたけど、別に気にする必要もないですわ。わたくしの家系はふさふさですもの」
「ふさふさ・・ですか?」
「アシュリーは知っているのかしら?ナイジェル様のご先祖様の一人は・・・」
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ナイジェルはイルミスレイル家からきた、ミレイダの贈り物を受け取って自室で開ける。
中には、髪の毛を元気にする、と書かれた瓶が入っていた。
手紙を開けると書かれた一文が、
ハゲないといいですわね。
だった。
ナイジェルは、バッ、と頭に手をやる。
そこにはフサフサの髪があって安心したが、自分のご先祖様の一人を思い出す。
小さい頃、ミレイダと一緒に見たリグロスシス家のご先祖様の自画像に誰かいたような・・・
「ミレイダの奴め・・よく覚えていたなぁ」
ナイジェルは気にしないようにしていたが、やはり気になるのか鏡の前に行き、毛髪を確かめる。
そんな行動をしばらく繰り返していた。




