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私立【ゴルマイン学園中等部】

※警告!


これは、作者のパソコンの都合上、短編ではございません。

ご了承願います。

では!

小学校を卒業した時、みんなと一緒に市立の中学校に行くのが嫌だった。

みんなと違う、私立の中学校に行きたかった。そんなとき逢ったのが、このゴルマイン学園だった。

聞くところによると、この学校は今年初めて開校なのだという。これはチャンスだと思った。だから、この中学校に入ろうと決めた。

これから和気藹々な中学校生活を送れることを願っている、俺、小倉優斗だった。


桜の花がちらちら散っている街道を、ウキウキ気分で歩いていた。

だってそうだろ?これから楽しい中学校生活が待っているんだ。去年までの子供じみた小学校とは訳が違う。

中学校ではどんなことがまっているのか……。そんなことを考えながら桜が舞うピンクの街道を希望に満ちた目で見つめ、歩いていった。

中学校入門案内書【ゴルマイン学園】というチラシには、入学式の日、親同伴は禁止されていた。なぜだろうか?まぁ、こちらとしてはそっちのほうが

やりやすい。

そんなことで、親には「きっちりしておいでっ!」って言われてきた。

入学式なんだ。あたりまえだろう。

ピンクの色が疑問を消す。

「まぁいいか・・・・。」


「・・・・・。ん?」

学校の敷地内に入った時、ふと思った。


ゴルマインって何?


ゴルマインってなんなのか?えっ?ゴルマインってなに?ゴル・マイン?ゴルマ・イン?ゴルマ・in?ゴRUMA・IN?GORUMAIN?

ゴルマイン・・・・?まぁいいや。よくわかんねーし、どーでもいいし。

これから俺にはウハウハ生活が、待っているんだ。そんなことはどーでもいー。

DO−DEMOII−


とにかく、これからの学校生活を楽しむことにしよう。

そう思いながら学校内に入って行った。


昇降口には、まだ新学校だったため、新しい教師が入学式に必要なものを配っていた。

見た目はだらしない服を着ていて、髪の毛はボサボサ。眼も重そうな目蓋をしている。しかし、なぜかアゴヒゲだけはキッチリ剃っていた。

髪の毛を直せばいいのに・・・・。

少しの不安と緊張を張りながら、入っていくと、

「あー、まて。えーっと・・・・新入生だよね?」

声をかけられた。声はいかにもめんどくさいカンジの、いわばスチャラカ社員のような感じの声だ。

「そうです。」

「あーそう。フーン。へぇ〜。」

すんごくダルそうだ。タルタルソース並だ。

「えーっとね。あーーーー。めんどくセ(小声)。名前はなんつうの?」

「えっと、」

「まだないの?」

吾輩は猫じゃないよ?つーか名前あるし人間だっし!

「小倉です。」

「あーーーーーーーーーーーーーーーー。お・・・、ぐ・・・、ら・・・。あったあった。えっとね・・・。もう他の人みんないるから、早く座って。」

もう他の人が全員来てるってはやくね?え?俺的に余裕もってきたんだけど…。

体育館に行くと、9人が椅子に座って待っていた。俺をあわして10人。少ない…。

椅子に座ると、隣の男の子が挨拶してきた。普通の男の子だ。たぶんこいつも、俺と同じ感情を抱いてきたんだろうな・・・。

すると、さっきのだらしない教師がステージ上にでてきた。

まさかとはおもうがね・・・・。

「あ〜っとね。はじめまして。めんどくっせ〜(小声)。」

はじめましてじゃないよね?え?記憶喪失?アハハ〜。

「え〜。まぁ〜諸君ら、ありがとね。ええ。来てくれて。正直誰も入ってこねぇんじゃねーか?みたいな不安的要素はあったんだけどね。」

なんだこれ?グダグダ・・・・。不安的要素があるほどやばい学校なの?大ジョブなのか?

「大ジョブ大ジョブ。グッジョブ!ヒャヒャヒャ〜。おっ!お前今笑ったな?え〜っと・・・・。モグラ?あ、小倉か。」

笑ってねーしウザイしキモイしグダグダだしモグラってなんだしモグラじゃねーし小倉だし死。

「まぁいいや…。めんどくせ〜(小声)。え〜っと、俺が全科目教師&校長&教頭&事務職員&その他いろいろを受け持っている、

生生生生おいきしょうせいだ。」

ここで、一人の生徒が質問した。

「おいきしょうせいってなんて書くんですか?」

「あ〜〜〜?ったくめんどくせぇ・・・(小声)。アレだよアレ!生きるの生を4個。」

一斉に、俺以外の9人の生徒が笑い始めた。

「へんな名前ですね〜!先生!」

「おもしろいですよ!」

「あっはっはっははははは〜!」




「殺すぞ。」




一斉に収まった。妙な威圧感だった。まるでライオンがうさぎを仕留めるかのような。

「あ〜、今笑ったやつら、全員今日からそうじな。」

親同伴を禁止にした理由がわかった気がした。

「笑ってないって言えるやつぁ手ぇ上げろ。ウソついたら殺すから。手ぇ上げても殺すかも。ウソ。」

俺一人か。手ぇ上げっか…。

「ハイ。」

ギロリと鋭い眼が睨んでくる。

「まぁ〜〜〜〜〜〜〜たてめぇか。あ``ぁ?」

「ホンとですよ。マジマジ。」

「あぁそう。くそチキン野郎が(小声)。まぁいいや。つーわけで、これで入学式終わりっ!。んで、決定事項だけを話す!話したら教室いって待機!」

決定事項?

「小倉優斗が学級委員長、学年生徒会生徒会長に決定いたしましつぁ〜。ヒューヒューパラリロパラリロー。」

まわりがパチパチと情けの拍手を送ってきた。やるしかないのか?

「先生!なんで俺がや」

「殺されてーのか?」

妙な威圧感で入学式は幕を閉じた。

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