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国王陛下への拝謁

○国王陛下への拝謁 


婚儀を1か月前に控えたある日、フェリシアはレオンハルトとともに、密かに国王陛下への拝謁を賜わっていた。

「レオンハルトから9年前の事件の仔細は聞いているが、フェリシア、そなたもレオンハルトと同じ竜の夢を見ていたというのは本当か?」

「誠でございます、陛下」

フェリシアは自分が見ていた夢の内容について詳細に報告した。


「片翼の眠り竜か……」

国王陛下はしばらく考え込んだ。

「同じ聖獣が複数の人間に同時に加護を与えるというのはこれまでにはなかったと聞く。そなたらが見た竜は片翼とのことゆえ、何らかの理由で、お前たちはその竜の半身ずつの加護を受けているのかもしれぬ。いずれにしろ、夢のなかの竜が目覚めていないのであれば、まだ完全にその力を授かっているわけではないのだろう」

「あくまでも推測だが」と付け加えたあと「これから検証していく必要があるな」と言って側近数名を呼び、フェリシアの聖なる森への立ち入りと王室が所蔵する聖獣についての文献の閲覧を許可する指示を出す。

「事実がはっきりするまでこの件は機密事項とするが、フェリシアには本日より王太子妃としての権限をあたえる。みなにもそう伝えるように。」


そのあと、国王陛下は横にいたレオンハルトを呼び、何かを指示すると謁見の間をあとにされた。

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