プロローグの前
こんにちは。
この小説は不定期更新です。作者の趣味小説です。それでもよければ読んでいってください
快、不快がある。意思者は不快に抵抗し、快を欲する。
欲があり、成し、幸福と云う快を感じる。これにより、また快を欲する。
抵抗があり、避け、安心と云う快を感じる。これにより、また不快を拒絶する。
意思を持ち、何かをなすもののあり方。
生まれもって仕組みを肉体に刻まずとも、環境により適した成長を遂げる。
強欲はいい。少しの快も諦めず、より成し、より力と技を磨く。
慎重はいい。より無駄な失敗を防ぎ、多くを成し、多くを学ぶ。
勤勉はいい。少しの快でも、再び成し、繰り返し学ぶ。
慎重はいい。少しの不快も見逃さず、より避け、知力を伸ばす。
勤勉はいい。少しの不快でも諦めず、多くを避け、多くを学ぶ。
強欲はいい。少しの安心でも、再び避け、繰り返し学ぶ。
無欲・傲慢・怠惰 意思者の冒涜。
無欲は快を欲さず、不快をも認める。その極みは生存欲さえも失い、生者を穢す
意思者は生きる意味さえも見失う
傲慢は多くの障害・不快を見逃す。その極みは何を成さず、避けずとも快を得る
意思者は成長する意味をも見失う
怠惰は快も不快でも諦める。その極みは何もせず、欲が満ちぬ不満も不快も許す
意思者は不動、意思の意味を失う
無欲、傲慢、怠惰。そのいずれも過酷な環境には致命的、絶望的。
欲さず、成さず、諦める。
意思者が脈々と受け継ぎ、継承してきた血脈に対する不敬、不遜。
されど許されうるその冒涜者は、意味なくとも生き、成長無くとも完成された、動かずとも、意思がなくても関係のなく生きれる。そんな存在なのだろう。
しかし、ひとたび其の存在が動けば、それは災厄となり、絶対的な存在として恐怖、そして絶望を振り撒くこと違いあるまい