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異世界おまわりさんの事件簿!  作者: 早川 ゆういち
ポリスのお仕事 ~行方不明~
41/46

活動報告 ①

皆さま、誠にありがとうございました。

「以上が、行方不明事案の概要です。」


 「ご苦労様。

  大変だったようだね。」


 署長は、労いの言葉をかける。


 異世界治安維持課という全警察官の内で俺しか従事していない仕事の報告は、署長に直接報告をすることとなった。


 「1,2週間休暇を取りなさい。

  また、いつ君の力が必要になるかわからんからね。」


 「ありがとうございます。

  本当に助かります…」


 山ノ中家のいざこざを解決して一件落着!

 

 と考えていたが、現実はそうもいかなかった。


 むしろ、解決すべきことは増えてしまったようで…


 連行されていく多吉郎を見送った後、


 「じゃあ、今後の話をして行きましょう!」


 それはそうだ。

 

 山ノ中家は、大海原家とも話をある程度詰めなければならないだろう。


 部外者である俺はそろそろお暇することとしよう。


 署長に報告もしなければならないし。


 「では、失礼します。

  素子、これからも気を付けてな。」


 「素子ちゃん、ワタシあのグレー色のやつ気に入っちゃったの、

  お土産に買えるところないかしら?」


 「え?(?_?)

  何言ってるの?

  お兄さんもお話しなきゃ!」


 「これ以上は家の話に立ち入れないよ。」


 「こ、困ります!

  ここに居てくださらないと!」


 素子のお父さんとお母さんは、共に俺の両腕を掴んで離さない。

 

 この必死感、なんだ?


 「分かったわ!

  ありがとう素子ちゃん!

  私は先にグレーのアレ買って帰るとするわね!」


 「おい、置いて帰るな!!」


 女神はスキップしながらお土産屋さんに向かっていく。


 「式はいつにしますかな?

  婿殿!」


 「ムコドノ?」


 ムコドノ、はて、新種のモンスターだろうか?


 「パパ!(*ノωノ)

  そんなに大声でハズカシイの…!」


 「はは、すまんすまん!」


 畜生、やっぱりそっちかよ!

 

 「いえ、素子さんへの求婚は、便宜上のものでしょう…?」


 「…では、現職の警察官たるあなたが、嘘をおつきになったと、

  そうおっしゃるんですね!?」


 「いえ、そうではなく…」


 「もし、拒否されるようなことがありましたら、私共は、コチラの警察に、

  警察官が15歳の娘に婚約をして来たと相談に行かなければなりませんな!!」


 「やめろ!!

  それが救世主に対する態度か!!」

 

 「さぁ、コチラに早く署名してください!!」


 持ち出されたのは、先ほどの魔力念書。


 あんな威力の道具がポンポン出てくるなんておかしいだろ!


 「ウチのパパ、エンチャントを使えて…(*'▽')」


 「アンタが作ってんのかよ!?」


 うやむやにしてポータルで逃げ出したのも束の間、現在、素子は花嫁修業の名目で俺の部屋に転がりこんできている。


 それはもう即座に誰にも知られず、親元に返さなければならない。


 ちなみに女神は、迷子になって泣いていたところを発見され、転送の魔法で俺の部屋まで送られてきたところを確保した。


 解決すべき悩みはまだある。


 ドラゴン(仮)から、お近づきの印と貰った金塊。


 これもまた誰にも知られず処理しなければならない。


 …ムコーの管轄で売ったら税金とかもかからないんじゃ…?


 とか考えてしまっている。


 へへへ、合法なら…セーフだよな…?


 そして、最後に、我が妹、雫の件である。


 素子の件が片付いた直後、梶病院の雫の病室へ向かった。


 病院も混乱の最中であったが、雫の容態には何も変化はなかった。


 ローラと出会ったとき、雫を回復させることは、可能であり、さらに、その手段は以外にも簡単な方法であるとローラは言った。


 その手段を探し、一刻も早く雫を回復させてやりたい。


 やることは多いが、今までになかった充実感を感じている。


 俺は、案外、異世界ムコーの世界の暮らしの方が向いているのかもしれない。


 さぁ、1つづつ解決していこうじゃないか。


コチラで、一段落です。

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