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異世界おまわりさんの事件簿!  作者: 早川 ゆういち
ポリスのお仕事 ~行方不明~
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1人1つの原則

1人、1つ。それが理。

 「なんて、困らせちゃうことは分かってる。(/・ω・)/

  調べなおしてみたら、本気で小さな子を好きになるコチラの人は

  色々問題のある人だってことを知ったの。」


 「そうなんだよ!

  分かってくれて本当に嬉しいな!おじさんは!」


 「あと、1年だね。(^-^)」


 「え?」


 「そしたらウチも晴れてコチラで結婚できる年齢になるの。

(^-^)

  そしたら世間体を言い訳にはさせないの。

  誰にも渡さない。

  取られそうになったらそいつを黙らせてやるの。

  占いによると、いくつか不穏な影があるの。

  そいつらを倒してウチが必ず生き残る。」


 「素子ちゃん…恐ろしい子…!

  ワタシもこれくらいの気概で婚活に臨まなきゃならないのかしら?」


 恐ろしい子っていうか、なんだか新しい側面を見てしまった気がするよ…?

 

 「と、とりあえずお父さん、お母さんと話そう。

  ポータルを繋げられる?」


 「気は進まないけど…イイよ。(-_-;)」


 目の前に現れたガラス板に入り込む、女神はおっかなびっくりだが、以前のように叫び出すことはなさそうだ。


 板の向こうは、なんだか涼しい。


 携帯の地図が使えれば大体の位置が分かるのだけど、流石にまだネット、テレビ、ラジオは復活していない。


 水道、電気、ガスなんかのライフラインも全く機能していない。


 そんな中、なぜかライフラインは今まで通り機能していた月影荘。


 見た目からは予想できない防災機能でも設備されていたのだろうか、にわかには信じられないが。


 目の前にある2階建ての一軒家が山ノ中家だそうだ。


 ポータル、本当に便利な魔法だ。


 本当に天才なんだろうな、素子は。


 入りずらそうな素子の代わりに俺が扉をノックする。


 すると、扉から出てきたのは知らない顔だった。


 こないだのお父さんよりもいくらか若い男性。


 親戚かな?


 その刹那、四方八方から放たれる閃光。


 右から網、左から冷気、前の男から突風、屋根の上から粘度の高い緑色の液体、後ろからは何かわかんないけどとにかく熱い!


 奇襲になすすべなく、俺達は捕えられてしまった。


 魔力製のネットに絡めとられて身動きが取れない。


 その上足は凍るし、緑色の粘液に塗れて全身ヌルヌルだ。


 これ、絶対どれか1つだけでよかっただろ!


 「やった!」


 「早く!早く家に入れろ!」


 「これで殺されなくてすむな!」


 「手を煩わせやがって!」


 「こいつはポータルを使うぞ、逃げねぇように魔力を縛れ!」


 こいつら、これからどこぞのオヤジに無理矢理嫁がされるかもしれない10代の女の子の前でなに言いやがる。


 揃いも揃って素子より年上の野郎どもが恥を知れ。


 話し合いで何とかなればよかった。


 それを願っていた。


 この場にお父さん、お母さんが居なかったことは幸いか。


 まだ諦めなくて済む。


 お前らとは、もう会話しないことを決めた。


 「うわ」


 周囲を囲んでいた魔法使いたちが一斉に遥か上空へ打ち上げられた。


 こいつらの靴底を思いっきり上方向かって思い切り拡大して、元に戻してやる。


 地面に受け止めてくれるものは何もない。

 

 男達は成すすべなく強く地面に叩きつけられる。


 「いってえ…クソ!

  抵抗できないようにしてやるよ!」


 魔法に捕まったまま動けない俺達を火炎が包み込む。


 おいおい、それは殺す気じゃねえの。


 娘さんをお連れしたお客さんだよ、俺達は。


 火炎を()()()突風が吹き飛ばす。


 突風の正体は、いつかのワニから貰った風操作。


 「ナニぃ!?」

 

 男が風上を睨むと、そこには無傷の来客。


 そもそも、お前たちがよってたかっていじめていた俺達は、マタンゴ君の幻。


 素子が忠告してくれて助かった。


 一族皆が優しい訳ではない。


 助かるために、過激なことをしてくる者が一定数いるのだと。


 おかげさまで準備は万端だった。


 正体を明かした俺に今度は大量の氷柱がぶつかってくる。


 即座に後ろから氷使いを捕縛する。


 「なんでそこに居る?

  お前は風の魔法使いじゃないのか!?」


 「黙ってろよ。

  穏便に話すつもりもないくせにさ。」


 手錠をかけて猿轡をかませる。


 猿轡は素子のまじない入りの特別性だ。


 素子未満の魔力しか持ち合わせのない者は魔法を封じられてしまう。

 

 高速移動とポータルを使えば、動けない奴の後ろに回るなんて簡単にできた。

 

 疲れるし、永続じゃないけれど、高速移動は、ざっくりと運動神経周りを強化してくれる。


 今は懐かしきライオン君のたてがみに触った時に得たものだった。


 ポータルの発動も目で追えないだろうし、お前たちには瞬間移動に見えただろうね。


 ポータルについては、俺の意思に関係なくコピーできてしまっていた。


 ローラ曰く、

  

 「複雑なものほど長いことしっかり接触が必要なのに、

  なぜもうポータルなんていう特殊な力をコピーできてるの?

  どのタイミングであなた達濃厚接触したの?

  ワタシ、通報した方がいいのかしら?」


 と不審がっていたが、心当たりはものすごくあった。


 駄女神様の汚部屋から逃げ出した素子が俺との添い寝を強制敢行したときだ。


 あの時素子は、よほど長いこと俺にしがみついて眠っていたらしい。


 おかげで力に目覚めたのだけれども…異世界にはモラルと情操教育の徹底が必要だ!


 魔法使い達が抵抗の意思をなくしたころ、恐る恐るといった感じでようやく家の主が顔を出した。


 「警察の方!?」


 「お久しぶりですね。

  ようやく会えた。」


 さぁ、お話をしませんか?

創造力の1つだけ。

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